8速オートマティックの完成度もかなりのものだ。なめらかな変速を味わうと、すべての機構のなかでベストといってもいいように感じるほどだ。

1775kgという車重に対し、2.0ℓディーゼルは息を荒げることはない。エコ・モードでは淡々とうえのギアに切り替わっていく。リラックスしてドライブできる。

また3.0ℓのエンジンと比べると、2.0ℓのエンジン単体重量が軽いため、フロント・ノーズがクイックに動く。これならば、同クラスではもっともダイナミックだと表現したとしても差し支えないだろう。

もちろん3.0ℓディーゼルほどのパンチはないが、日常の使用範囲で非力だと感じることはまるでない。なめらかな回転感もこのエンジンの売りである。

なめらかなのはエンジンだけでなく、乗り心地もだ。最低で20インチ〜22インチまで選べるといった、大径のものがベースとなるが、サイドウォールの厚みがあるため嫌な突あげを感じにくい。