ポルシェ、次期V8ツインターボ・エンジンを公開

公開 : 2016.05.07 22:40  更新 : 2017.06.01 01:31

ポルシェは、次期パナメーラ・ターボおよびカイエン・ターボのための新しいV8ツインターボ・エンジンを公開した。ウィーン・モーター・シンポジウムで公開されたもので、フォルクスワーゲン・グループのアウディベントレーランボルギーニにも使用されることになるユニットだ。

ポルシェとアウディの共同開発による同一のモジュラーを持つV6およびV8シリーズのユニットで、V6バージョンは3月のジュネーブ・モーターショーでアウディS4用のユニットとして公開された3.0ℓターボだ。

ボア、ストロークはスクエアな86.0mmで、V8では総排気量が3996ccとなる。現行のパナメーラ・ターボおよびカイエン・ターボに搭載されるのは、φ96.0のボアと83.0mmのストロークを持つもので、4806ccの排気量を持つ。従って、新しいV8は810ccのダウンサイジングとなる。これは、中国市場での税制を考慮に入れた排気量だ。

パワーは547ps/5750rpm、トルクは78.4kg-m/1960-4500rpmと、現行の4.8ℓよりもパワーは30ps大きい。また、パナメーラ・ターボSやカイエン・ターボSには600ps、83.0kg-m以上のチューニング・バージョンも用意される模様だ。

また、この新しいV8には950rpmから3500rpmの間、4つのシリンダーを停止させるシリンダー・ディアクティベーション・システムも装備する。更にポルシェは、このV8がハイブリッド・システムにも対応するという。このV8とモーターの組み合わせは、さらなるパフォーマンスを生み出すことになる。

ポルシェはこのモジュラー・エンジンがMSBプラットフォームのみならず、アウディの開発したMLBプラットフォームでも使用されることを確認している。MLBプラットフォームでは8速オートマティックと、MSBプラットフォームでは新しい8速デュアル・クラッチと組み合わせられる。

この新しいV8ツインターボ・ユニットは、エンジン開発費と生産コストを抑えるために、フォルクスワーゲン・グループの各モデルに広範に使用されることになる。パナメーラ、カイエンはもとより、アウディA6,A8、Q7、Q8、ランボルギーニ・ウルス、ベントレー・ベンテイガとコンティネンタルに提供される予定だ。

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