■どんな感じ?

筆者自身は、正式ローンチ前の3.0ℓV6ディーゼル搭載モデルをウェールズの南で試したことがあり、その後、スウェーデンからノルウェイにかけて走らせたこともある。1度目は22インチ・ホイールの装着車、2度目はウインター・タイヤを履いていたが、どちらの乗り味もなめらかで、魅力的な体験だったことを覚えている。

ただしどちらも冷間時だったから、さすがにオイルがあたたまるまでは、ガソリン・エンジンよりもディーゼルの方が騒がしいということを嫌でも感じた。しかしその数分後には、あれ? ディーゼルだよな? と疑わしくなるほどアイドリング時の音は静かになる。

ミドル・レンジではエンジンの主張も比例的に増すが、0-100km/hタイム=5.8秒という数値が示すとおり、追い越し時の加速の方に気持ちがいくから、音そのもののボリュームは気にならなくなる。とかくエネルギッシュであり、加えてZF製オートマティックが ‘おいしい回転域’ を保ってくれるから、おのずと自信がみなぎってくる。