クーペと同じく、コンバーチブルもまた、新設計の4リンク式フロント・サスペンションを採用。リア・サスペンションはサルーンが使用するマルチ・リンクをクーペ／カブリオレ用に調整し直されている。

オプションの扱いである可変エア・サスペンションは、コンバーチブルになることで必要になった125kgぶんの補強材に対応するため、専用開発なのだという。

■どんな感じ?

車重が増えているため、タイトな九十九折でクーペよりも落ち着かないのは予想どおり。ただ、数字から予想するほどの差ではない。安心した。

スポーツ・モード時の安定感は特に印象深く、バランスもいい。BMW 4シリーズ・コンバーチブルよりもステアリングの重みがナチュラルなのもいい。

シャープな動きをするフロント・エンドのおかげで限界域付近でも細やかな調整がしやすい。それだけにトラクション・コントロール・システムはもう少し遅めに介入してもいいのではとも思える。

市街地においては、これといってクーペとの差を感じない。コンフォート・モード時のステアリングの重みは絶妙であるし、可変エア・サスも路面を捉えつづける。