マツダ・アクセラ・スポーツ15XD

公開 : 2016.08.09 05:50  更新 : 2017.05.29 19:12

  • ステアリングの握りは、親指の触れる箇所がフラットになるなどCX-9と同じ形状に。

  • ナチュラルサウンド周波数コントロールは、燃料噴射を0.1ミリ秒単位で制御。共振や加振力を逆位相させてノック音を抑える。

ただし、重量ハンデはエンジン回転数に現れる。100km/h走行時の6速エンジン回転数は約2000回転。大トルクを利するターボDにしてはローギアードな設定である。最新ディーゼル車相対でも軽いエンジンフィールと穏やかな静粛性を示すので煩わしさは感じないが、「回して稼ぐ」感が小排気量モデルの印象を強めている。

2.2ℓディーゼル車も100km/h巡航エンジン回転数は約1900回転であり、42.8kg-mもの最大トルクをしてこれほど回す必要があるのかと思わせるのだが、変速制御に上級仕様のゆとりが現れる。1.5D車では緩加速でもダウンシフトする頻度が高いが、2.2D車は同様の状況で巡航ギアを維持したまま加速。アップシフトも早く、一般的な運転パターンでは2000回転以下で賄ってしまう。平地の巡航回転数は大差なくとも加速や登坂も含めた常用回転数域は1.5D車よりも500回転くらい低いのである。変速頻度の減少と併せて高まった穏やかな力強さが走りの車格感の違いをもたらしていた。もっとも、そうでなければ2.2D車の存在価値がなくなってしまうが…

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