マツダ・アクセラ・スポーツ15XD

公開 : 2016.08.09 05:50  更新 : 2017.05.29 19:12

  • ソウルレッドの試乗車はセダン22XD Lパッケージ。

  • アクセラ・セダンはハッチバック比で全長+110m、全高-15mmというサイズ。

  • ピストンピンに埋め込むナチュラルサウンドスムーザーは、なんと全数検査している。こちらは2.2ℓ。

付け加えるなら新しい燃焼制御やサウンドスムーザーの導入などで静粛性も向上。走行状況全体で静かさが高まったが、アイドリング時のノック音は1.5D車よりもさらに耳障りがよくなっている。また、従来車に比べると加速時のアップシフトが早まり、エンジン本体のドライバビリティの向上と回転数を抑えた変速制御との相乗効果が2.2D車の走りの車格感向上のポイント。従来どおりi-ELOOPも採用されている。エントリーの1.5D車の追加で2.2D車は上級設定のキャラクターを一層明確にする方向で進化したわけだ。

走行性能面でのもうひとつの目玉商品のGVCだが、その効能はアクセルを踏んだ状態での操舵に対する応答遅れを減らしヨーとラインの変化を滑らかかつ穏やかにする。つまり、シャシー周りの緩み取りの減速や操舵等の小技を用いずに綺麗なコーナリングができるのが特徴。何も考えずにいい感じで走れてしまうのだ。アクセラのフットワークは従来から同様のコンセプトで開発されているので、新旧乗り比べても正常進化の範疇だが、乗り心地と高速安定、ライントレース性のよさなどで元々優れたアクセラのフットワークがさらに深みを増した。車格から想像する以上に大人味の走りなのである。

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