テスラ・モデルS P100D
公開 : 2017.01.26 05:55
■「買い」か?
もしも、テスラ・モデルSが買いか? という質問をされれば、イエスと答えるだろう。
内装の仕上げなどに不満はあるものの、走りの面は極めて良好。航続距離は十分で、ランニング・コストが低く、瞬発的なトルク・デリバリーも備えるとなれば、高級サルーンとして魅力的な選択肢といえる。
これがP100D限定となると、話はそう簡単ではなくなる。
公道上に、このクルマのポテンシャルを引き出せるステージはまず存在しない。それでいて、節電に努めてもバッテリーの減りは早い。
今回、180km弱の試乗だったが、蓄電容量のほぼ半分を消費した。高速道路を巡航速度で流しても、電費改善効果は薄い。気温の低さも、バッテリーの助けとはならなかった。
それにも増して、価格がネックだ。これより£40,000(572万円)ほど安い100Dなら、航続距離はより長く、0-100km/h加速4.4秒と文句のつけようのない速さも見せる。
P100Dにしかない、2.7秒で100km/hに届く、狂った速さは確かに魅惑的だが、価格差ほどの価値を見出すのはむずかしい。
■日本版編集部の見立て
内燃機関を搭載した普通のクルマからすれば狂ったとしかいいようのないパフォーマンスだが、ファラデーやネクストEV、レエコといった新興EVメーカーからリリースされるクルマを見ていると、このぐらいのパフォーマンスがプレミアムEVの標準かもしれないと思えてくる。0-100km/h加速2.7秒という数値は驚きに値するが、あとはこれをフルに味わえる場所があるかどうかも問題だ。それと、テスラ・モデルSの弱点は、ズバリ、インテリア。マイバッハとはいわないが、Sクラスに対抗できるクオリティが確保されれば、ほぼ完璧に近いクルマになるだろう。
テスラ・モデルS P100D
| 価格 | £132,700(1,897万円) |
| 全長×全幅×全高 | NA |
| 最高速度 | 249km/h |
| 0-100km/h加速 | 2.4秒 |
| 航続可能距離 | 613km |
| CO2排出量 | 0g/km |
| 乾燥重量 | 2239kg |
| エンジン | モーター |
| 最高出力 | 612ps |
| 最大トルク | 98.6kg-m |
| ギアボックス | シングル・スピード |
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