新たな発見が止まらない! フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリック(1) 広い地域での支持率上昇も狙う

公開 : 2026.05.13 18:05

初代パンダの影響を隠さない、直線基調ボディを得たグランデ・パンダ。直感的な操縦性で、巧妙なデザインだけではない、乗る喜びを得られる仕上がりにあります。UK編集部がEV版を評価です。

思わず笑顔になってしまうデザイン

フィアット・パンダが、グレートブリテン島へ帰ってきた。ひと回り大きくなったボディに、ハイブリッドとエレクトリック、2種類のパワートレインを用意して。

グローバルモデルとして、ハッチバックではなく、より広い人が共感するであろいうクロスオーバーなことはご覧のとおり。ブラジルやトルコなど、シェアの高い市場での人気獲得だけでなく、広い地域での支持率上昇も狙われている。

フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリック・ポップ(英国仕様)
フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリック・ポップ(英国仕様)

流石はステランティス・グループ最大のブランドであるイタリアのフィアット、面白みや個性の薄い、グローバルモデルではない。どこを見ても、思わず笑顔になってしまうデザインで仕上げられている。

既にAUTOCARでは、発表会の試乗でグランデ・パンダの魅力へ惹き込まれている。今回は右ハンドルのエレクトリックで、実力を確かめてみよう。

初代パンダの影響を隠さない直線基調ボディ

直線基調のスタイリングは、初代パンダの影響を隠さない。テールゲートにはFIATと、ドアパネルにはPANDAと、プレスで刻印されている。そのフォントも、クラシカルでクドさがないのが好ましい。

リアのPANDAのエンブレムは、立体的で凝ったもの。ドット状のヘッドライトがモダンな表情を作り、立体的なテールライトはショーケースで灯るオブジェのよう。リアピラーのトリムには、見る角度でFIATと////に変わる、グラフィックが隠れている。

フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリック・ポップ(英国仕様)
フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリック・ポップ(英国仕様)

フロントグリル内に、長さ4.5mのAC用充電ケーブルが格納されているのは、知的なアイデア。わざわざ仕舞う場所を考えなくて済む。試乗車はエントリーグレードのポップで、ホイールは16インチのスチールを履いていた。

観察するほど新たな発見が止まらない

インテリアも、ボディと同じくらいデザインは巧妙。シートにはPANDAの文字が散りばめられ、ドアパネルにはFIATの刻印がある。従来的なシリンダーへ鍵を挿すタイプのキーも、パンダ感を強めている。

ダッシュボード上の横に長いモニターパネルは、イタリア・トリノにあったフィアット・リンゴット工場の屋上に存在した、オーバル・テストコースがモチーフ。そこを元気に走る、初代パンダも描かれている。

フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリック・ポップ(英国仕様)
フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリック・ポップ(英国仕様)

観察するほど、新たな発見が止まらない。助手席正面の小物トレイは、初代へ通じる処理。テールゲートのトリムには、Ciao(チャオ)とイタリア語の挨拶が刻まれている。

車内空間は充分広く、ファミリーカーとしても使えるはず。ただし、シートはクッションが硬めで、人によっては快適な運転姿勢を探すのが難しいと感じるかも。またエレクトリックの荷室は、ハイブリッド版よりやや狭い。

記事に関わった人々

  • マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    役職:編集者
    自動車業界で10年以上の経験を持つ。欧州COTYの審査員でもある。AUTOCARでは2009年以来、さまざまな役職を歴任。2017年より現職の編集者を務め、印刷版、オンライン版、SNS、動画、ポッドキャストなど、全コンテンツを統括している。業界の経営幹部たちには定期的にインタビューを行い、彼らのストーリーを伝えるとともに、その責任を問うている。これまで運転した中で最高のクルマは、フェラーリ488ピスタ。また、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIにも愛着がある。
  • ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

フィアット・グランデ・パンダ・エレクトリックの前後関係

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