ジウジアーロ・デザインの「テックルールズ・レン」 約3億で発売開始 ジュネーブ

公開 : 2017.03.08 21:27  更新 : 2017.06.01 00:27

このクルマはテックルールズ・レン。1305psを叩きだす。ディーゼル機関のタービン・リチャージ・システムを組みあわせる3億円超えのスーパーカーだ。

まずは数字であっけにとられよう

0-100km/hタイムは2.5秒、最高速は350km/hに達する。それでいて11.2km/ℓの燃費を記録。CO2排出量も106g/kmと少ない。

カーボンファイバー製の構造は、大きな車体であるにもかかわらず1700kgという重量を実現。たとえばブガッティ・シロンと比べると、馬力重量は26ps/トン優っている。

どうしてこのような数字に達したのか?

前後6つのモーターを搭載 TREVの助力も

フロントに2基、リアに4基のモーターを組みこむ。前後それぞれ435ps/79.5kg-mと870ps/159.0kg-mを叩きだす。

ちなみにリチウム・イオン・バッテリーは、14kWh、25kWh、32kWhの容量から好きなものを選べる。

モーターは英国で生産されるもので、冷却方式は水冷式。DC高速チャージャーを使えば、ものの15分で80%まで充電できる。

先述のディーゼル機関によるタービン・リチャージ・システム(略してTREV)は41psと109psから選べる。80ℓの軽油を注げば1170kmの走行が可能だという。電力だけなら200km走ることができる。

少し足元のお話も。タイヤは22インチで、トレッドは265mm。モーターのセットアップを独立することで、トルク・ベクタリングとしての働きもこなす。

ブレーキはカーボン・セラミック・ディスクで、APレーシング製のキャリパーは6ピストン。サスペンションは3ウェイの可変式で、インボード式のものが水平にセットされている。

選べる3種の座席数 価格は3億513万円と予想

外装はイタルデザインを立ちあげたジョルジェット・ジウジアーロが担当。シートは1座/2座/3座から選ぶことができる。シートの数によって、コックピットを覆うカバーの大きさは変わる。

イタリアで設計/生産されるスーパーカーを中国でプロデュースするのは初めてのことであり、3月7日から注文することができる。来年にはデリバリーも始まる。

サーキット専用車は96台のみに限られ、年間10台程度の生産だと言われている。それから徐々に生産ペースを上げるのだという。

価格はまだ明らかになっていないものの、およそ£2,200,000(3億513万円)程度になるのではないかとAUTOCARは予想している。

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