ボロボロの中古ルノー・クリオ・ルノースポール182 第1話 復活開始!

公開 : 2017.03.25 12:00  更新 : 2017.06.01 00:26

まずは現状と向き合う いきなり心が折れかける

現状と向きあうことからはじめよう。

一見するとグッド・コンディション。しかし蓋を開けてみると問題と直面する。

クリオ172カップカーから流用のスピードライン製ホイールは、粗雑な自家塗装のペイントが剥がれかけていて、タイヤもかなり年季が入っている。

ブレーキは危なっかしく、ステアリングの合皮はボロボロ。2ℓのF4Rエンジンは燃調も狂ってしまっていてミス・ファイアを起こしていた。2016年、6月のできごとだった。

正直なところ、このクルマには感謝していた。幾度となくサーキットへ通いつめ、田舎の過酷な峠道で腕を磨いたりもした。

そういったことがこのクルマの寿命を早めてしまったのであるということももちろん自覚していたし、2年前ロッキンガムで縁石に乗り上げた際、サス・スプリングにはヒビが入ったことや、ブレーキには間違いなくエアが噛んでいるがそのままにしているということも、このクルマへの後ろめたさとなっていた。

だからこそ、もういちど元気に走り回るために精力をつぎ込んで(少しばかりのお金も)、4月までに仕上げることにした。サーキットも楽しめ、なおかつふだんの移動も苦にならない仕上がりを目指すことを目標にしてスタートした。


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