おとなの社会見学 自動車を運搬する船 その受け入れ港 何がおこなわれている?

公開 : 2017.05.20 17:10  更新 : 2017.06.01 00:19

サッカーグランド2600個ぶん なんの数字なのでしょう?

この港は2600エーカー(1エーカーがサッカーグラウンドひとつぶん)の土地を誇るが、そのうち450エーカーはクルマの駐車スペースである。

雲の隙間から覗く日差しが照らす、永遠と続くようなクルマのルーフ。ここにあるのは1万6千台ものクルマたちだ。

ただし、ここにある駐車スペースだけでは足らず、BPCは新たに30エーカーの土地を購入し、6000台の収容スペースを設けることにした。

港には1日平均で2隻の船が着岸しているが、この数値は世界でも2番目に多い。

ちなみに着岸している船の内部は5階建ての構造になっている。この港は17.8mの深さはあるものの、潮位が高いと船と陸との勾配がきつくなり、車体の底を擦ったりして新車を損傷する可能性も高まるため、潮位が低く、船と陸との勾配がなだらかな時に積み込む必要がある。

1隻あたり4500台のクルマを運搬できる。この運搬作業を実現しているのは指揮をとる技術者、パイロットに積み込んだクルマを固定するロック・キーパー。

クレーンのドライバーに加え、重要な運搬作業員(搬入/搬出の際のドライバー)など、BPCに雇われた620人の労働者たちが日々働いている。

通常30人のドライバーたちによってせわしなくクルマの積み下ろしが行われているが、わたしが訪れた際には倍以上である65人もの作業員がいた。クルマは世界中の港から届いてくる。


おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像