新型 レクサスES 350e(1) 英国ではLSの役割担うサルーン 電動パワートレインはトヨタC-HR+と共有 上質な室内は期待通り
公開 : 2026.08.13 18:05
英国では販売終了したLSの役目を担う、新型レクサスES。同市場で一択となる電動パワートレインは、トヨタC-HR+と共有されますが、フラッグシップの器量には届かずと分析します。UK編集部の試乗です。
LSの役割をLMと担う電動サルーン
レクサスは、顧客の嗜好へ迫られるように、ラインナップをSUVへ集約しつつある。しかし、SUVを望まない層は存在する。プレミアムブランドとして正しいラインナップを擁する意味を、経営陣も理解されているはず。
華やかなショールームには、今回試乗したESのような、上級サルーンが含まれている必要がある。実際、それのないレクサスなど想像し難い。そもそも数10年にわたり、フルサイズ・サルーンのLSは、同ブランドを象徴する存在として君臨してきた。

何よりLSこそ、レクサス・ブランドの船出を飾ったモデルだ。同時に北米では、ひと回り小さいESも先導役を担ってきた。英国に上陸したのは、2018年の7代目からだが。
新たに登場した8代目のESは、高級サルーン戦略を再構築する、重要な役目を負うと考えられる。5代目LSは、2025年に英国での販売を終えたが、販売は極めて低調だった。その役割は、ミニバンのLMと同時に、新しいESも引き継ぐことになるからだ。
英国仕様は224psと72.0kWhで前輪駆動の1択
8代目ESは全長5140mm、全幅1920mmあり、アウディA8やメルセデス・ベンツSクラスに並ぶサイズ。プラットフォームは、カムリやレクサスRXも採用するTNGA-Kだが、フロア中央に駆動用バッテリーを実装できるよう、再設計を受けている。
他の市場には、エンジンを搭載する仕様も提供されるが、英国ではバッテリーEVのみ。主眼は北米にあり、プラグイン・ハイブリッドは開発計画になかったらしい。ホイールベースは先代から80mm長く、高級サルーンらしい堂々とした風貌にある。

今回試乗したのはEV版のES 350eで、シングルモーターの前輪駆動となり、最高出力は224ps。興味をそそるスペックとはいい難いが、現状の英国ではこの1択となる。
駆動用バッテリーの容量は72.0kWhあり、航続距離は最長579km。BMWやメルセデス・ベンツが擁するような、性能を追求したサルーンとは呼べないだろう。実のところ、電動パワートレインは、中型SUVのトヨタC-HR+と共有している。
レクサスへの期待通り上質な空間
キャビンは、レクサスへの期待通り上質な空間で、ホイールベースが伸ばされたことで前後方向は特に広い。他方、シートの位置が高めで、頭上に余裕は感じにくい。運転席の居心地に不満はないが、座面長の調整機能は中級グレード以上のみとなる。
LSほど、素材や装飾に高級感があるわけではないものの、訴求力は充分。ドアパネルには竹製トリムがあしらわれ、バックライトで灯され、モダンな印象を強める。

トップグレードのタクミには、リクライニングできるヒーター内臓のリアシートが与えられ、一層ゆったり過ごせるはず。助手席の後ろに座れば、電動レッグレストも備わり、リムジンのようにリモコンで助手席を前方へ折りたたむことも可能だ。
ダッシュボードのスイッチ類は、ステアリングホイールのスポーク部分とともに、主にタッチセンサー式。物理スイッチも、必要最低限だが備わる。運転支援システムの設定以外、歴代最大を誇る14インチのタッチモニターへ触れる機会は低いだろう。
























































































































































