ポルシェ959にインスパイアされた新型スーパーカー『マルシエンGT』登場 伝説的チューナー、ウーヴェ・ゲンバラの息子が30台限定で生産

公開 : 2026.08.13 12:05

ドイツの著名なチューナー、ウーヴェ・ゲンバラ氏の息子であるマーク・フィリップ・ゲンバラ氏が最新作『マルシエンGT』を発表しました。砂漠向けの『マルシエン』をベースにした830psの公道志向のモデルです。

ベースはポルシェ911ターボS

1980年代のチューニング界の伝説、ウーヴェ・ゲンバラ氏の息子であるマーク・フィリップ・ゲンバラ氏は、『マルシエンGT(Marsien GT)』と名付けられた新型スーパーカーを公開した。ポルシェ959にインスパイアされた公道志向の最新モデルだ。

このモデルは、砂漠での高速走行を想定した『マルシエン』から派生した。その名称はフランス語で「火星人」を意味し、UAEの火星を思わせる砂漠の風景から着想を得たものだ。

マーク・フィリップ・ゲンバラ・マルシエンGT
マーク・フィリップ・ゲンバラ・マルシエンGT    マーク・フィリップ・ゲンバラ

新型マルシエンGTはアスファルト路面での走行に重点を置き、マルシアンよりも車高を低く、シャシーを硬く設定している。ポルシェ911ターボSをベースにしており、圧倒的なパフォーマンスと「日常的な実用性」を融合させることを目指している。

ベースとなった911からの主な変更点としては、新しいカーボンファイバー製ボディワークと、ルーフ製エンジンへの換装が挙げられる。そのツインターボチャージャー付き水平対向6気筒エンジンは、最高出力830psと最大トルク94.8kg-mを発生する。

オプションで、出力を900ps以上に引き上げるエンジンアップグレードも用意される。

派手さを抑えたスポーティなインテリア

また、路面の変化にアクティブに対応するKW製ダンパーを備えた新型ダブルウィッシュボーンサスペンションが採用されている。

インテリアでは、ポルシェ・カレラGTをモチーフにしたシフトレバーが特徴的だ。素材やカラーとしては、レザー、アルカンターラ、カーボンファイバーのディテールを組み合わせた複数のインテリアパッケージから選択できる。

マーク・フィリップ・ゲンバラ・マルシエンGT
マーク・フィリップ・ゲンバラ・マルシエンGT    マーク・フィリップ・ゲンバラ

マルシエンGTの生産予定台数はわずか30台で、価格は77万ユーロ(約1億4000万円)からとなる。ただし、ベースとなる911の価格は含まれていない。

この生産台数は、ウーヴェ・ゲンバラ氏の生誕70年を記念したもので、これまでに40台のマルシエンが生産されている。

なお、息子のマーク・フィリップ・ゲンバラ氏が設立した会社『マーク・フィリップ・ゲンバラ(Marc Philipp Gemballa GmbH)』は、初代911ターボやBMW 635CSiなど、型破りな改造で知られる父親のゲンバラ社(Gemballa GmbH)とは無関係である。

マルシエンGTは、今週後半に米国で開催されるモントレー・カー・ウィークの一環であるペブルビーチ・コンクール・デレガンスで初公開される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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