買うならどっち? マツダMX-5 RF(新車) vs メルセデス・ベンツSLK(中古):前編

公開 : 2017.07.01 11:40  更新 : 2017.07.01 11:41

数値は明らかにSLK優勢

しかし、自然吸気で160psのMX-5に対し23ps/7.1kg-mのアドバンテージを持つターボユニットを積むことで、0-100km/h加速は0.4秒早い7.0秒、燃費は0.9km/ℓ凌ぐ15.4km/ℓをマークする。

キャビンは、もちろんSLKの方がデラックス。ソフトな材質やつややかな仕上げを多用し、本革やソリッドで精密なスイッチも奢られる。

エルゴノミクスに抜け目はなく、引き締まってホールド性に優れたシートは低く据え付けられ、背の高いドライバーにも十分な頭上空間を稼ぎ出す。

屋根を開けるにはトランク内の仕切りを下げる必要があり、容量が335ℓから225ℓに減少するが、それでもMX-5の127ℓを優に凌ぐ。

MX-5のキャビンには、重量とコストを削ろうとした努力の跡がハッキリ見て取れる。削ぎ落された感じはこのクルマの意図に即しているが、手触りやアジャスト性、がっちりとした感じなどはSLKに敵わない。

シートのホールド性は負けていないが、高さ調整は目いっぱい下げてもやや高く、体格によっては頭がルーフに擦れそうだ。

ステアリングコラム調整はチルトのみで、グローブボックスはなく、センターコンソールのインフォテインメントシステム用ダイヤルの位置はドライバーからやや遠い。

とはいうものの、この「スポーツ・ナビ」グレードには、うれしいアイテムが備わっている。

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