「ザ・ジョン・レノン・ファントムV」里帰り サージェント・ペパーズ発表50周年

公開 : 2017.07.14 18:40

ザ・ジョン・レノン・ファントムVとは?

レノンとファントムの出会いは、1965年まで遡る。65年6月3日。ジョン・レノンのもとに、特別なものが届けられた。


それがバレンタインブラックのロールス・ロイス・ファントムV。レノンはその後、「変わった億万長者になりたい」と語り、ファントムがその夢を叶える大きな一歩になった。

このファントムVは、ジョン・レノンが本格的なロックスタースタイルにカスタマイズしたもので、後席にはシートの代わりにダブルベッドとテレビ、電話、冷蔵庫が設置されたほか、「フローティング(縦置き)」レコードプレーヤーとカスタム・サウンドシステム(外部拡声器を含む)を備えていた。


その後1967年4月、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のレコーディングが行われるさなか、レノンは、イギリス・サリー州のコーチビルダー、JPファロンに対し、新しいペイント仕上げを施すよう依頼する。

装いを新たにしたファントムは、「サージェント・ペパーズ」の世界同時リリース日(6月1日)より数日前に発表。

配色はしばしば「サイケデリック」と呼ばれるが、その色彩はイエローを基調とするもので、「サージェント・ペパーズ」のレコードジャケットと軌を一にするものだった。しかし、よく見ると、渦巻きはでたらめなものではなく、少数民族ロマ族のキャラバンや運河のはしけにあしらわれている花唐草文様で、ルーフには占星術の十二宮サインのようなマークが飾られている。
 

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