ジャガーのコンパクト・サルーン

公開 : 2013.01.29 16:41  更新 : 2017.06.01 01:45

ジャガーは、そのブランドの売上を延ばすために、コンパクトで軽量なリア・ホイール・ドライブのモデルを開発することにゴーサインを出したという。しかし、上流の情報筋によれば、そのモデルはBMW 3シリーズやアウディA4の明確なライバルではないという。

そのモデルは、軽量なアルミニウム・ボディと、最先端の燃料効率に優れる4気筒エンジンを搭載することを強調し、ドイツ勢とはまったく正反対のポジションを得ようとしているというのだ。

コンパクト・プレミアム・カーの市場は、全世界で200万台だが、まだまだ発展しそうなこのジャンルの中で、大きなボリュームをジャガーは得ようとしている。というのも、ジャガーの生産台数は60,000台と、その数はまだまだ微量な数でしかない。

兄弟会社であるランドローバーと共に、中期的計画において、そのセールスをとりあえず2倍にするというのがジャガーの必須課題だ。

次世代のXFとXJのコンポーネンツを、ダウンサイジングしてこの新しいサルーンは使用する。ジャガーのグローバル・ブランド・ディレクター、エイドリアン・ホールマークは、すべてのモデルが90%同一の構成によって造られるべきだとしているからだ。

「3シリーズは、確かにベンチマークとはなるが、それを目指しているのではない。この新しいサルーンは、パフォーマンスと高効率を複合させたクルマとなる。アウディはこのクラスのトップに立つまで20年の年月を費やしてる。われわれがすぐに入っていって、そのクラスのトップを奪うということなど不可能なことはよく分かっている。われわれは、われわれなりの方法で、このクラスで収益を挙げる方補を模索しなくてはならない。そこで、われわれはコンペティターと消費者、両方の分析を行なっている。」とホールマークは語った。

「隙間を見つけることは本当にチャレンジングなことだ。そして、その隙間には他のコンペティターが入ってくることなど望まない。われわれは勝つことのできる提案をしなければならないのだ。」

また、この新しいコンパクト・プレミアム・カーが、クーペ、カブリオ、エステートと複数のボディ・スタイルを持つことも明らかにしている。

この決定は、ジャガーのクロスオーバーが後回しにされたということも意味している。

「例えSUV市場が成長しているとはいっても、とりわけアメリカではサルーン市場はSUV市場の2倍だ。しかも、われわれは兄弟会社でSUVを既に持っている。従って、急いでジャガー・ブランドのSUVを造り上げる必要はない。もちろん、利益的にはSUVほどではないかもしれないが。」と語っている。

PLAプラットフォームは、前輪駆動も可能ではあったが、ジャガーにはその計画はないと、ホールマークはコメントしている。

チーフ・デザイナーのイアン・コラムをこの新しいコンパクト・プレミアムについてヒントを出してくれた。

「世界中でダウンサイジングが進行している。つまり高効率化が進んでいるということだ。われわれはアルミニウム・ボディという面で大きなリードがあるのを生かさなければならないだろう。また、われわれのいくつかのライバルは4ドア・クーペというスタイルも持っている。メルセデスのCLAは、新しい小型ジャガーのテンプレートではあった。しかし、それがわれわれが望むべき姿ではない。ジャガーはジャガーとしての要素をもっていなければならない。」と。

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