EV版アルピーヌA110、7月にプロトタイプ公開へ 英グッドウッドで展示予定 車重は約1500kgか
公開 : 2026.06.23 07:25
アルピーヌは『A110』の次世代モデルのプロトタイプを、7月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開する予定です。新開発のAPPを採用し、バッテリーを分割配置することで重量バランスを最適化します。
注目の試作車まもなく初公開
アルピーヌは、次世代モデルの『A110』を、7月に英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでプロトタイプとして初公開する予定だ。
このテスト用のプロトタイプは、「アルピーヌ・モーメント」の一環として、現行のガソリンモデル数台と共に展示される。どれほど量産仕様に近いかはまだ不明だ。

アルピーヌは次期A110のデザインについてほとんど情報を公開していないため、プロトタイプで量産仕様のボディが披露される可能性は低い。むしろ、現行のガソリンモデルに近い外観になるかもしれない。
次期A110は、新開発のアルピーヌ・パフォーマンス・プラットフォーム(APP)を採用する。軽量化を最優先に開発されたプラットフォームで、アルミニウム製構造と800Vの電気系統を備えている。特筆すべきは、高性能EVでは一般的な単一の大容量バッテリーユニットではなく、2つのバッテリーを採用している点だ。それぞれフロントアクスルとリアアクスルの上部に配置され、前後40:60の重量配分を実現している。これは、44:56の現行A110よりも、わずかにリア寄りの配分となっている。
アルピーヌのCEO、フィリップ・クリーフ氏は以前、この分割型バッテリー設計が採用されたのは、EV版A110が現行モデルと同じくらい低い車高を維持しつつ、540km以上の航続距離を実現するためだと述べていた。さらに、バッテリーの出力低下(熱による性能低下)を招くことなく、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを3周完走できるよう設計されているという。
バッテリーを前後に分割配置
現行A110においてガソリンエンジンが配置されている位置に、リアのバッテリーを配置することで、必要に応じてEVを内燃機関車に切り替える「機会」も得られると、クリーフ氏は述べた。しかし、EVとしてのポテンシャルを犠牲にする設計ではないとのことだ。
「もしそうしていたら、EVとしての性能が低下していたでしょう。そんなことは絶対にしません」とクリーフ氏は述べた。

また、クリーフ氏はAUTOCARに対し、次期A110の車両重量は現在の内燃機関搭載のライバル車と同等になると語った。つまり、約1500kgになると予想されている。現行のA110(約1100kg)よりはかなり重くなるが、アルピーヌは以前から、EVを内燃機関車と同等の俊敏性を持たせるトルクベクタリング技術をアピールしてきた。
EV版A110のドライブトレインがどうなるかはまだ明らかではないが、高性能モデルのルノー5ターボ3EもAPPプラットフォームをベースにしており、リアに2基のインホイールモーターを搭載し、合計出力540ps、0-100km/h加速は3.5秒とされる。
自動車メーカーがテスト車両を公開することはあまり一般的ではないが、アルピーヌが公開を決めたことは、EV版A110の発売に向けた重要な一歩と言える。現時点では、来年にも正式発表される見込みだ。

































