メリークリスマス! アストン マーティンDB11とゆく、ツリーをめぐる冒険

公開 : 2017.12.25 17:10  更新 : 2017.12.27 11:35

DB11のインプレッションを忘れていた

穏やかなロング湖で沈みゆく夕陽を眺め、エディンバラまで最初の高速道路を走った。通常よりも突風を直に感じるものの、リムジンに乗っているかのようにリラックスできる乗り心地は健在だ。

かすかな排気音は聞こえるが、耳障りとまではいかないし、5.2ℓV12ツインターボ・エンジンには十分なパワーとトルクがあるので、ZF製8速ATをほとんどキック・ダウンする必要がない。

フォース橋でしばし船架の写真を撮ったあとエディンバラへと入り、旧市街の道路を低速走行し続けた。プリンシズ・ストリート・ガーデンズではクリスマス・イルミネーションがきらめき、凍てつく夜なのに笛吹きの演奏音が聞こえる。

その後は気取ってエディンバラ城に忍び込んでみた。格子戸から出てきたタータン柄のズボンを履いたふたり組が「おもしろすぎる。最高だ!」と叫びながら通り過ぎていった。

翌朝、新市街ではクリスマスの買い物客らに大いに喜んでもらえた。皆笑ってくれたり、親指を立ててくれたり、写真を撮ってくれたりした。

4739mmもの全長、低くて快適なシート、さらにはどこまでも続くかのようなボンネットにもかかわらず、操作しやすいステアリング、大きなドア・ミラー、そして標準装備の360°バーズアイ・ビュー機構のおかげで市内をうろうろ走り回って欲しいというパピオールのリクエストにも難なく応えることができた。

そして、われわれは日に照らされたバーウィックシャーの原野を走り抜け、農家出身のレーサー、ジム・クラークに敬意を表してチャーンサイドに立ち寄った。理由は次項でお伝えしよう。

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