フォードのCEOに直撃 欧州撤退は? EV、自動運転の見通し 「ワン・フォード」の修整も

公開 : 2018.01.16 17:30  更新 : 2018.01.16 17:30

フォードのジム・ハケットCEOに、AUTOCAR英国編集長が展望を訊きました。質問はズバリ「欧州撤退はありえるか?」。EVや自動運転への考えも聞きました。

GMにつづき欧州撤退、あるか?

ライバルのGMが欧州市場に見切りをつけた今でも、フォードのジム・ハケットCEOは、自社に撤退の意思なしという。

それは、欧州での長く深い歴史と、「欧州には世界第2位のGDPがある」という事実によるものだ。

デトロイトモーターショーの会場でのインタビューで、ハケットは語った。「わたしたちは、欧州と多大なかかわりを持ってきました。そして、英国のEU離脱における一連の流れはある程度の落ち着きを見せているように思えます」

「欧州部門の責任者であるジム・ファーリーは、彼の任地について多くのことをわたしたちに教えてくれます。フォードが望むのは、欧州で主導権を握ることなのです」

ハケットはまた、欧州での足場を維持するもうひとつの理由をあげた。それは、電動化や自動運転化をいち早く受け入れる市場であるということだ。

「欧州のEVシフトは、電力へのチャレンジに目を向けることを後押ししてくれます」

ハケットの言葉を借りれば「ペダルもステアリングホイールもないクルマ」は、大きな利益を生むものではないのだという。

「気味が悪い、というひとも少なくないでしょう。そういうひとびとは、自力でどこかに辿り着いたと感じたいのです。ドライバーレスのクルマは、デリバリーなどに使う召使いロボットだと考えるのが得策でしょう」

フォードはドミノピザと協力して、自動デリバリー車も生み出そうとしているようだ。次項でみていこう。

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