フィスカー、第2のテスラになれるか CEO語るEVの未来、技術よりも大きな「壁」

公開 : 2018.02.04 08:10

フィスカー 勝負しかける3種のモデル

まずオービット。自動運転のシティ・シャトルで、ことし後半にデビュー予定だ。

これを作った理由は「わたしが乗りたいと思う自動運転のシャトルがなかったんです。ならば自分で作る必要があるなと。だから、外観をかっこよくする必要がありました」

つぎに最近お披露目されたエモーション。販売台数は少ないラグジュアリー・モデルだ。

「これはわたし自身の挑戦です」とフィスカーは言う。「最も難しいセグメントであるラグジュアリー・サルーンをどう再定義するか? そのイメージを変えることはとても困難です。伝統的なクルマですからね」

フィスカーは第3のモデルも検討中だ。

第3のモデルは、これから発表する予定の量産市場向けで、価格は4万ドル(440万円)程度となる。

別ジャンルのクルマを3種類も作ることは小さな会社には負担が大きすぎるという批判に対し、これを否定してフィスカーは「将来、ひとはその日出かけるのに最も適した移動手段を選択するようになるでしょう」という。

「電動バイクかもしれないし自家用車かもしれない。ひとのクルマやシャトルかもしれない」

「『スポーツカーしか作らない、それが我らのブランドだ』というのが昔の理想でしたが、将来、それでははうまくいかなくなると思います。ひとは4、5種類の移動手段を持つようになるので、もし特定のブランドをひとが気に入ったとしたら、そのブランドはすべての移動手段を提供できるようになるべきです」

創業者である彼によれば、フィスカー・ブランドは「従来と全く異なる革新的な」ものであり、美しさと技術にフォーカスしたものであるという。

これはライバルたちとは全く違ったエモーションのデザインにも現れている。そのデザインはクルマよりもむしろ高級住宅からインスパイアされたものだそうだ(「ちょっとぶっ飛んだ」ものにしたかったので、という理由で、ドアはバタフライ・ドアになっている)。

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