三菱も使用する『モデルB』がベース 台湾ホンハイ初の自社EV『フォックストロン・ブリア』 デザインはピニンファリーナ

公開 : 2026.04.20 11:45

台湾のホンハイ(鴻海)精密工業が、『台北AMPA/E-モビリティ台湾』に出展。新型EV『フィックストロン・ブリア』を展示しました。今年、三菱も使用する『モデルB』がベースです。桃田健史がレポートします。

ホンハイによる自社EV第一弾

台湾のホンハイ(鴻海)精密工業が、台北で4月14日〜17日に開催された『台北AMPA/E-モビリティ台湾』に出展。新型EV『フォックストロン・ブリア(BRIA)』を展示した。

フォックストロンは、ホンハイ傘下である鴻華先進科技のEVブランド。ホンハイの英語企業名、フォックスコンに由来するネーミング。ブリアは昨年12月に台湾国内で発表されており、ホンハイによる自社EV第一弾として台湾のみならず、世界から大きな注目を集めているモデルだ。

ホンハイによる自社EV第一弾、『フォックストロン・ブリア』。デザインはピニンファリーナが担当。
ホンハイによる自社EV第一弾、『フォックストロン・ブリア』。デザインはピニンファリーナが担当。    桃田健史

グローバル市場で見ればCセグメントのクロスオーバーSUVに属し、ボディ寸法は全長4315mm、全幅1885mm、全高1535mmでホイールベースは2800mm。外観デザインは、ホンハイがこれまで公開してきた『モデルB』に準じる。つまり、基本デザインはイタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナの手によるものだ。

特に特徴的なのはフロントマスクで、一見するとどの部分がヘッドライトなのか識別できないほど大胆なライト周りのデザインとなる。

サイドビューでは後部のCピラー下側がウエストラインと交錯している。リアはあえて平面的な印象を狙ったような印象で、リアコンビライトにはCピラーのデザインとの共通性が、また、リアコンピライトから横1列につながる発光部はフロントマスクと相関性がある。

ホイールは5本スポークを基調として、幾何学的で複雑なカットラインが目立つ。

モデルBはどこまで拡大するのか?

車内に入ってみると、ダッシュボードはまっすぐ横に伸びるシンプルさ。ドライバーズシート正面のディスプレイは、比較的小さい横方向のデザインとなる。

ダッシュボード中央には、大型ディスプレイがあるが各種機能が分かりやすい。空調やインフォテイメントに関する表示方法がシンプルだからだ。

ブリアはホンハイのベースモデル、『モデルB』を使用している。
ブリアはホンハイのベースモデル、『モデルB』を使用している。    桃田健史

先進性を打ち出し過ぎておらず、広い世代がパッと乗ってもすぐに走り出せるような感覚がある。こうしたシンプルさを打ち出した背景には、ブリアがホンハイの『モデルB』をベースにしているからだ。

ホンハイのビジネスモデルは、自動車メーカーからの依頼を受けてホンハイが自社でEVを開発して製造を行う方式と、ホンハイのEV技術を用いて自動車メーカー側の製造拠点で製造する方式がある。

その際、モデルA、B、C、Dなどのベースモデルがあり、これを基準として商品企画が行われる仕組みだ。つまり、ベース車は車体構造やパワートレインのみならず、内外装のデザインについても多様なブランドへの展開が可能になるような基本設計が必要となる。そうした中で、ホンハイ傘下の自前ブランドで商品展開したブリアが登場したというわけだ。

モデルBについては、三菱自動車工業が今年度中にオセアニア市場向け自社モデルとして導入することが決まっており、ブリアとの見た目やパワートレインでの違いが気になるところ。

なお、ブリアの電池容量は57.7kWh、後輪駆動車での満充電は航続距離は516km。加速性能は停止状態から時速100kmまで6.8秒となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事