フェラーリ・アマルフィ・スパイダーは単なるエントリーモデルに非ず 車両価格4061万円から見える戦略【スーパーカー超王が斬る】

公開 : 2026.04.20 12:05

イタリアでの初披露となった3月12日から半月を待たずして、『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』が日本に上陸。24日に東京で発表会が開催されています。スーパーカー超王こと山崎元裕による、注目ポイントのレポートです。

初お披露目から半月を待たずして日本上陸

フェラーリが、それまでの『ローマスパイダー』の後継車となる『アマルフィ・スパイダー』をイタリアで初披露したのは、今年の3月12日だった。それから半月を待たずして、そのアマルフィ・スパイダーが日本に上陸。同月24日に東京で発表会が開催された。

発表会にはフェラーリ・ジャパン代表取締役社長、ドナート・ロマニエッロ氏はもちろん、イタリアのフェラーリ本社から来日したプロダクトマーケティングマネージャーのマッティア・メッジョリン氏も同席。日本市場がいかに重要な輸出マーケットであるのかを、改めて強くアピールすることになった。

ローマ・スパイダーの後継車となる、『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』。
ローマ・スパイダーの後継車となる、『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』。    フェラーリ・ジャパン

まずは簡単に、アマルフィ・スパイダーというニューモデルの概要を復習しておくことにしよう。メカニズムは、基本的にはそのベースとなったクーペ仕様の『アマルフィ』と共通している。フロントに搭載されるエンジンはローマ・スパイダーからさらに進化を遂げた、640psの最高出力と77.5kg-mの最大トルクを誇る、3.9LのV型8気筒ツインターボだ。

クローズ時でもクーペのシルエットを美しく再現

実車を目の前にしてまず感じるのは、やはり彫刻的と表現するべきなのだろうか、流麗かつダイナミックなプロポーション。特に印象的なのは、ソフトトップをクローズした時でもクーペのシルエットが美しく再現されていることである。

アマルフィ・スパイダーに採用されたソフトトップは5層構造を持つファブリック製で、それは車速が60km/h未満であれば走行中にも13.5秒でオープン、またはクローズすることができる。カーボンファイバーを構造体に使用したことによる軽量性、そして収納時のサイズも小さく抑えられることも見逃せない部分だ。

ソフトトップをクローズした時でもクーペのシルエットが美しく再現されている。
ソフトトップをクローズした時でもクーペのシルエットが美しく再現されている。    フェラーリ・ジャパン

なぜソフトトップを採用?

発表会に引き続いて、ロマニエッティ氏とメッジョリン氏が出席したグループインタビューでは、アマルフィ・スパイダーに関するさまざまな質問が投げかけられた。

まず、前作のローマ・スパイダー以来、フェラーリがこのシリーズにリトラクタブル・ハードトップ(RHT)ではなく、ソフトトップを採用している理由について、メッジョリン氏はこう説明している。

日本の発表会に登場したドナート・ロマニエッロ氏(右)とマッティア・メッジョリン氏(左)。
日本の発表会に登場したドナート・ロマニエッロ氏(右)とマッティア・メッジョリン氏(左)。    フェラーリ・ジャパン

「クーペのボディシルエットを忠実に再現するためには、ソフトトップを採用することこそがベストな選択でした。今回アマルフィ・スパイダーに使用したソフトトップは5層式の構造を持つもので、ノイズや振動に対してもRHTに匹敵する性能を有しています。さらにそれはパーソナルゼーションの幅も大きく広げてくれるものです。

実際にアマルフィ・スパイダーにはオプションとして4色(スタンダードカラーを含めると6色)のテーラーメイド・ファブリックと、テクニカル・ファブリックと呼ばれる新たな2色を用意しています。コントラスト・ステッチもオプションで選択が可能です」

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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