長期テスト マクラーレン570GT(1) 570Sでない理由 オプションと価格

公開 : 2018.02.28 16:10

内装にはより多くの費用を

マクラーレンの車内で多くの時間を過ごすということを考え、内装により多くの費用をかけることにした。

5020ポンド(77万円)のGTアップグレード・パッケージは迷わず選択した。このパッケージにはバウワース&ウィルキンス製のオーディオや盗難防止アラーム、パーキングセンサー、リアビューカメラ、そしてノーズリフターなどが含まれている。

今までの経験上、マクラーレンのノーズはスピードバンプや急坂などで干渉しやすいため、ノーズリフターは必要不可欠である。

しかし、その他のオプションはわたしの個人的な趣向で選択した。例えば、3240ポンド(50万円)のステルスブラック仕上げのスポーツエグゾーストだ。570GTは洗練されたマクラーレンとして位置付けられているとしても、これを選択せずにはいられなかった。

バイ・マクラーレンと呼ばれる内装のパッケージ群の中から、2520ポンド(39万円)のサドル・タンとカーボン・ブラックの仕様も選択した。そして、2500ポンド(38万円)のカーボンファイバー・インテリアパッケージによってドアやセンターコンソールなどに華を添えつつ、落ち着いたブラックのステアリングを選んだ。またこのパッケージにはより長いカーボン製のシフトパドルがついてくる。

すべてのオプションを選び終わった段階での乗り出し価格は17万9155ポンド(2750万円)と、15万5755ポンド(2392万円)からいくぶん上がり、911ターボSやR8 V10プラスなどよりも10%ほど高くなった。これら競合のラップタイムを見た上で、マクラーレンはこの価格差を正当化できるのだろうか?

感情的には、明らかにイエスだ。このクルマは、息を呑むほどに美しく刺激的な見た目によってポルシェアウディにはできないほどひとびとの注目を浴びることができる。マクラーレンのバッジやディヘドラル・ドアなどによって、そばにいるだけでとても劇的なクルマなのだ。

しかしながら、それは普段使いのクルマに求められる要素なのか? テストを通じて、わたし自身が移動中に常に注目を集めたいかどうかが究極かつ最も興味深い疑問となるだろう。

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