長期テスト マクラーレン570GT(2) 日常づかいで気づいたことは

公開 : 2018.04.24 16:40  更新 : 2018.04.25 14:13

マクラーレン570GT長期試乗記、第2回です。ドラマチックなほどの速さは公道ではとても発揮しきれませんが、高速では驚くほど快適で燃費も良好です。乗り降りのしにくさ以外、実用性も問題ありません。ただし、段差でノーズを擦りがちなので注意が必要です。

もくじ

紛れもなくマクラーレン
驚くほど快適、燃費も良好
テスト車について

紛れもなくマクラーレン

以前のわれわれの初試乗レポートで述べたように、570GTの使命はカーボンモノコックを用いて「日常使いできるスーパーカー」部門に参入し、マクラーレンの流儀で911ターボとアウディR8の牙城に切り込むことだ。

はじめは無様な乗り降りしかできないだろう。腰が悪かったり、関節が固いのならやめたほうがいい。しかし練習すれば、シートに尻を落として足を収めつつドアを下に降ろすという一連の動作がうまくできるようになる。

一度乗ってしまえば、570GTの目的ははっきりと分かり、間違えようもない。ラグジュアリーかもしれないが、紛れもなくマクラーレンである。ドライバーを中心に据えたミニマリズム、最高の見切りの良さ、考え抜かれた操作感。すべてのマクラーレンに共通する特徴だ。

スポーツエグゾーストが付いているにも関わらず、3.8ℓV8エンジンのサウンドは車内では少し上品にすぎるようだ。しかしアクセルを踏めば、一瞬のタイムラグの後ターボが炸裂する。

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