目の当たりにしたピニンファリーナとマヒンドラの蜜月 独占インタビュー

公開 : 2018.05.12 18:40

自社工場は必要ない

アウトモビリ・ピニンファリーナは、CEOのマイケル・パーシュケが先頭に立って率いることになる。アウディ・インドのトップだった頭の切れる男だ。

ピニンファリーナとマヒンドラ・グループおよびそのフォーミュラEレーシングのチームがすでに持っている幅広いエンジニアリングの技術力を利用して、このブランドならではのゼロエミッションモデル、ハイパフォーマンスモデルを開発していくと彼はいう。最近、あらゆる業界で好んで使われるシナジーというやつだ。

PRメッセージとしては非の打ちどころがないが、実際には、エンジニアリングのノウハウはほとんどが別のところからくる。アウトモビリ・ピニンファリーナの成り立ちを見れば一目瞭然だ。「われわれは自分たちで何もかも作りたがるような重厚長大企業ではありません」とパーシュケはいう。

「われわれはインテグレータです。社外に出て、技術パートナーと会い、まとめ上げるんです。例えば、もしカーボンファイバーのモノコックが欲しければ、仕様書通りに作ってくれる会社もいくつかあります」

「たくさんの設備資産を持つ必要はありません。持つべきものは、顧客中心のビジネスモデルです。何がいつ欲しいという顧客の要求があっても、資産が多ければそれだけ対応が遅くなります。アップルをごらんなさい。最も成功した顧客中心の企業ですが、工場をひとつも持っていません」

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