ロータス・エリーゼに次ぐ理想像 お値打ちオープンカー12選(8) トヨタMR-S(3代目MR2) 設定予算で上物を狙える
公開 : 2026.08.29 17:50
外界に響く排気音と心地良い風に包まれながらのオープンドライブは、比類ない喜びがあります。6000ポンド(約129万円)で常用に耐える、お手頃&魅力的なオープンカー12台をUK編集部が選出しました。
もくじ
ー設定予算で上物を狙える「トヨタMR-S」
ーシートで数分過ごせば身体の延長になりそう
ー狭いコースでも小柄・機敏で意欲的に走り回れる
ートヨタMR-S(MR2/3代目/1999〜2007年/英国仕様)の主なスペック
設定予算で上物を狙える「トヨタMR-S」
英国の中古車市場を検索すると、驚くほど安価にトヨタMR-S(3代目MR2)が流通していることがわかる。近年は上昇傾向にあるが、今回の設定予算で上物を狙えてしまう。
スタイリングは、賛否両論あるだろう。直線基調の初代や有機的な2代目と異なり、ポルシェ・ボクスターへ似せたような、独特の造形にある。1999年に発売された日本ではMR-Sを名乗ったが、英国ではMR2 ロードスターとして2000年に導入された。

ミドシップされたエンジンは、1.9L 4気筒のツインカム。最高出力は142psあり、5速MTかセミATが組まれた。車重は1076kgと初代より軽く、0-97km/h加速は7.5秒で処理でき、最高速度は202km/hと不満ない速さだった。
2022年に小改良を受け、6速MTを獲得。サスペンションが強化され、電子制御のスタビリティ・コントロールも実装。唯一の弱点といえた、プレ触媒も対策を受けている。
シートで数分過ごせば身体の延長になりそう
今回ご登場願ったのは、トヨタUKが保有するヘリテージ車両。英国で販売された300台限定の最終仕様、「TF300」の1台だ。レザー&アルカンターラのシートに、ツインエグゾースト、背もたれのシリアルナンバーなどが、特別なMR-Sであることを物語る。
もっとも、標準仕様のMR-Sでもインテリアの仕立ては良い。小柄なミドシップながら車内空間には余裕があり、シートは身体をしっかり支持し、運転姿勢に違和感なし。3スポークのステアリングホイールと、驚くほど長いシフトレバーが、手元へ伸びる。

操作系やスイッチ類のタッチは軽く、手応えが好ましい。製造品質も高く、シートで数分も過ごせば、自然と身体の延長になりそうだ。
狭いコースでも小柄・機敏で意欲的に走り回れる
取材場所のテストコースはカート用で狭いが、小柄で機敏なMR-Sなら意欲的に走り回れる。6速MTはキビキビとギアを選べ、ブレーキは強力。フロントタイヤは、不安感なく路面を掴み続け、アクセルペダルの角度で姿勢を操れる。安定性も高い。
前後ストラット式のサスペンションは、ボディロールを隠さないが、公道での乗り心地は優しい。4気筒ツインカムは、パワー自慢ではないものの、耳障りの良い排気音を放ちながら、7000rpmまで滑らかに吹け上がる。

荷室はマツダ・ロードスターより狭いものの、クラシック・ロードスターとして考えれば、目くじらを立てるほどではないだろう。シートの裏に、ちょっとした手荷物なら押し込める。工具類は、純正のモノで充分。何しろ、トヨタの量産車だ。
2000年代初頭のオープンスポーツの理想像は、ロータス・エリーゼかもしれない。しかし、遥かに大きい予算が必要になる。スパルタンな成り立ちが故に、ある程度の覚悟も求められる。だが、それに次ぐ存在といえるMR-Sなら、ずっと気軽に乗れるはず。
協力:トヨタUK


























































































