アウディQ8 50TDIに試乗 英仕様3ℓディーゼル+マイルドハイブリッドから

公開 : 2018.06.28 10:10  更新 : 2018.06.28 14:05


アウディならではの上質な車内

スタイリングを重視したライバルのSUVとは異なり、Q8の後部座席には、背の高い大人にとっても充分な空間が確保されている。といっても、傾斜したルーフラインは頭上に近く、サイドウインドウも閉鎖的だから、決して広々というわけではない。もし10代後半の背の高い子供や、大人を乗せる機会が多いなら、天井高が食われるパノラミック・サンルーフは選ばないほうが良いだろう。ただ、車内空間を理由に購入候補から外してしまうもの、もったいないと思う。

もし3列シートの必要性がないのなら、Q8を購入しても、大型SUVとして期待に沿わなかった、ということはないだろう。2列目シートには、必要なら大人3人が座ることもできるし、ラゲッジスペースも大きい。

運転席からの眺めで、Q8とQ7との一番の違いは、Q8装備されているMMIタッチスクリーン・インフォテインメントシステムの有無。同じシステムは、現行のA8やA7、新しいA6にも搭載されている。

ダッシュボード中央にワイドモニターが2面も付いていると、操作のために、運転の集中が削がれる心配もあると思う。しかし、アウディは両モニターに有効なショートカットキーを設けており、杞憂だといえるだろう。基本的に、表示されている画面からほぼ必要な操作が可能になっており、必要ならば、よく使う項目をホーム画面に登録することもできるのだ。

さらにドライバーの正面、インストゥルメントパネル内には、フルモニター化されたアウディ・バーチャルコクピットが広がる。そして、これまでアウディが最新の大型モデルでも表現してきた、上級な素材がふんだんに用いられた車内に、心が満たされる。

これほど緻密に仕上げられた、美麗で高級感の漂うダッシュボードに、不満を漏らすひとはいないはず。特に、艶の深いピアノブラック仕上げのトリムパネルは、いかにもアウディっぽい。

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