海外試乗

2018.06.02

ロードテスト アルピーヌA110 ★★★★★★★★★★

アルピーヌA110プレミエール・エディション

テスト日 : 2018年5月16日

価格 : 5万1805ポンド(792万円)

編集部より

復活したフランスのスポーツカーブランド「アルピーヌ」。1969年のオリジナルを想起させるスタイリングだけでなく、軽さというスピリットも引き継いでいます。レイアウトがRRからMRへと変更されていますが、ライバルと互角に戦える完成度なのか、じっくりと確かめました。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★★★
内装 ★★★★★★★★☆☆
走り ★★★★★★★★★☆
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
乗り味 ★★★★★★★★★☆
購入と維持 ★★★★★★★★★☆
スペック
結論 ★★★★★★★★★★

はじめに

恐らく、ルノーがアルピーヌのブランドを復活させるには、相当な苦労が必要だったに違いない。まるでヘラクレスを復活させるように。アルピーヌという名前は、およそ20年もの間、途絶えていたことはご存知の読者も多いだろう。

そしてこの甦った青い勇者の最大のライバルは、2005年の登場以来スポーツカーの巨人であり続けている、ポルシェ・ケイマンだ。アルピーヌの復活を、A110の誕生を、歓迎しようじゃないか。

われわれがアルピーヌ復活の可能性についての話を聞いたのは、2012年。それから4年後、アルピーヌ・ビジョン・コンセプトとしてモナコに登場したクルマによって、アイデアやスタイリングが提示された。

そのコンセプトカーと非常に近い形で具現化されたモデルが、今回テストするアルピーヌA110プレミエール・エディション。しかしそのコンセプトカー以上にイメージを受け継いでいるのが、美しく、魅力的だった1969年のA110ベルリネッタであることは一目瞭然。デザインはイタリアのジョヴァンニ・ミケロッティが行なっている。

オリジナルのA110は、アルピーヌの創業者、故ジャン・レデレのビジョン、軽量でコンパクト、運動性能に優れたスポーツカーを具現化したもの。その後に登場したモデルよりも山岳路の走行性能に優れており、1973年にはアルピーヌ・ルノー・チームで世界ラリー選手権のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得している。

そのクルマが備えていた軽さと運動性能を引き継いで、蘇った新しいアルピーヌA110は、もちろんこのセグメントでの王者を狙っている。2012年にケーターハム・カーズとのジョイントベンチャーによって生み出されたが、2014年に提携関係は終了。そこでアルピーヌの親会社であるルノーが、ほぼゼロからスポーツカーを開発することへの投資と、そこから生じるリスクを肩代わりすることになった。

しかし、この新しいモデルが成功すれば、アルピーヌのモデル展開にも期待できそうだ。アルピーヌの幹部の話によると「未来へ向けた挑戦的な計画」が控えているらしい。

とにかく、A110はポルシェ・ケイマンやロータス・エリーゼ、アルファ・ロメオ4C、BMW M2、アウディTT RSなどが肩を並べるセグメントへ、割って入ることになる。読者も覚えていると思うが、ごく初期の印象は極めて期待できるものだった。この期待が、裏切られることがなかったのか、確かめる時がきた。

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

 
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