試乗 2018年型レンジローバー・スポーツP400e PHEVの評価は

公開 : 2018.08.20 11:10

素材や装備が改善 ディーゼルの方が経済的

レンジローバー・スポーツのインテリアは、ラグジュアリーSUVの完成品質や技術的洗練性の水準がますます高くなっているのに追いつくため、いくつかの素材や装備が改善されている。

ギアレバーが高そうに見えるクロームのフィニッシュになっていたりするが、ほとんどは以前のままである。アウディQ7ポルシェカイエンボルボXC90に比べてもまったく遜色ないが、特別目立つという訳でもない。

ヴェラールの「インコントロール・タッチプロ・デュオ」という上下2段の10インチディスプレイが備わったインフォテインメントシステムの採用は大きな進歩だ。他のシステムほど操作が直感的でなかったり、ディスプレイも大きくなかったり、メニュー切替の面倒なショートカット「ボタン」が残っていたりするが、使い勝手は以前のものより格段に進歩している。今はできないアップルやアンドロイドとのミラーリングも近く提供されるとのことだ。

P400eは最近増えてきた「パラレルハイブリッド」で、ゼロエミッションの「EV」モードと、現在のバッテリーの充電容量をキープする「セーブ」モードを備える。

試乗した結果では、バッテリーがフルチャージの状態で運転スタイルにより32kmから40kmのEV走行が可能で、いったんバッテリーが空になって通常の「ハイブリッド」モードになると、実用燃費は9.9km/ℓから11.3km/ℓ程度になる。主に近距離の通勤にクルマを使うというのでなければ、SD4ディーゼルのほうがもちろん経済的だとランドローバーは認めるだろう。SDV6もしかり。

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