魅惑のツインエンジンカー ビンテージレーサーから最新ハイブリッドまで 後編

公開 : 2018.11.25 06:10  更新 : 2019.05.04 13:03

MTM アウディTT ビモータ(2007年)


すでにアウディTTには四輪駆動モデルが存在していたにもかかわらず、なぜわざわざふたつ目のエンジンを積むことにしたのだろうか? ドイツのチューニングメーカー、MTMのローランド・マイヤーは、速度記録を達成したかったのだ。マイヤーと彼のチームはビモータを擁してパーペンブルクのテストコースで393km/hの最高速を記録するとともに、0-100km/h加速でも3.4秒を達成している。

フロントには、375psまでパワーアップされた初代TTの1.8ℓターボエンジンが搭載され、本来リアシートがあるべき場所にもまったく同じエンジンがもう1基設置されていた。各エンジンには2基のタンクから燃料が供給され、別々のイグニッションシステムを持つとともに、それぞれのエンジンに6速DSGツインクラッチギアボックスが組み合わされている。マイヤーはさらなる記録更新を目指して1014psへの出力アップを望んでいたとされ、このクルマを手に入れたければ52万4000ポンド/69万ドル(7572万円)を支払う必要がある。

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