2026年欧州版 最も注目すべき中国車 10選 「模倣」だけの時代は過去のもの 真のライバルへと成長
公開 : 2026.04.29 11:45
デザイン、走行性能、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR UK編集部が注目する「中国車」を10台紹介します。かつては格安車というイメージばかりが強かった中国のクルマですが、近年ではもう侮れない存在に。
もくじ
ー「安いだけ」ではなくなった
ー1. 長安ディーパルS07
ー2. シャオペンG6
ー3. BYDドルフィン・サーフ
ー4. MG 4 EV
ー5. MG HS
ー6. BYDドルフィン
ー7. MGサイバースター
ー8. BYDアット3
ー9. MG ZS
ー10. BYDシール
「安いだけ」ではなくなった
かつて中国車は、4本の車輪と疑わしい衝突安全性能を備えた、単なる笑い話のネタに過ぎなかった。他社のデザインと部品をつなぎ合わせ、かろうじて形を保っている、いわばフランケンシュタインの怪物のようなクルマだった。
しかし、時代は変わった。今日、笑われているのはむしろ既存勢力の方だ。20年にわたる猛烈な経済成長と、容赦ない電動化への取り組みを経て、「模倣」だけの時代は過去のものとなった。

従来の考え方では、中国車を買うということは、すなわち価格だけでクルマを選ぶということだった。味や食感を気にせずに、スーパーマーケットでノーブランドのお菓子を買うようなものだ。しかし、世界各地に展開しつつある新型車たちは、そうした常識を覆そうとしている。
依然として価格競争力は高いが、「格安」というレッテルはもう当てはまらない。一部のモデルは今や、インテリアの質感や走行性能において欧州、日本、韓国勢を猛追している。安っぽくて粗悪な輸入車ではなく、真のライバルへと成長したのだ。
本特集では、現在英国で販売されている中国車の中から、AUTOCAR UK編集部が選りすぐりのモデルを10台ピックアップしてランキング形式で紹介する。
(翻訳者注:各モデルの名称や装備、価格などは英国仕様に準じます。英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)
1. 長安ディーパルS07
デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:オールラウンドに優れた能力 価格に見合った充実装備 乗り心地とハンドリングに洗練された質感がある
短所:航続距離とエネルギー消費効率は平均的 急速充電がやや遅い 他車よりトランクスペースが狭い
最大の特徴:オールラウンダー
中国最古の自動車メーカーである長安汽車が、テクノロジー重視のサブブランド『ディーパル』を掲げて英国市場に進出した。その第1弾モデルは、実に印象的だ。

「同社が欧州で長年事業を展開していたことを考えると、英国に進出するのにこれほど時間がかかったのは不思議だが、歓迎すべき展開と言えるだろう」
――マット・ソーンダース(UK編集者)
ある意味では、本特集で紹介する他のモデルとは一線を画している。バッテリー技術は平均的なレベルだが、シャシーと走行性能は実に素晴らしいからだ。
ディーパルS07は、テスラ・モデルYやスコダ・エンヤクといった強豪と真っ向から競合する中型電動クロスオーバーだ。トリノでデザインされ、バーミンガムで開発されたこのモデルは、ワイドなスタイリングと洗練された走行性能の両方に、ヨーロピアンテイストが色濃く表れている。
英国仕様は、最高出力218psのモーターで後輪を駆動する。0-100km/h加速タイムは7.9秒と、一部のライバル車のような刺激的なパンチには欠けるものの、シャシーは驚くほど成熟し、落ち着いた乗り心地、優れた遮音性、そして低速域での機敏性をうまく融合させている。
室内空間は広々としており、造りもよく、控えめながらも高級感がある。15.6インチの「サンフラワー(ひまわり)」型インフォテインメント・スクリーンが中心に据えられ、物理的に回転させてドライバー側または助手席側に向けることができる。
また、ショートカットバーはお気に入りの機能をすぐに使えるよう高度にカスタマイズ可能で、タッチスクリーンにありがちな使い勝手の悪さを巧みにカバーしている。
トランク容量は445Lと、このクラスのEVとしてはやや小さく、実走行での航続距離も385km程度と平均的な水準に過ぎない。しかし、総合的なパッケージとしては、非常に魅力的で不満のない1台に仕上がっている。
























