2019年最初の大規模クラシックカー・オークション 27台の名車たち 前編

公開 : 2019.01.19 12:23  更新 : 2020.12.08 18:40

1958年製 フェラーリ250GTツール・ド・フランス

ここ数年に開催されたオークションの結果を振り返ってみると、そのうえ位には必ず何台かのフェラーリ250GTを見つけることができるはず。それはほとんどあまりにも予想通り過ぎる結果だが、それでもこのツール・ド・フランスを見れば、興奮せずにいられない。

1950年代後半のGTの中でも最高に高性能なV12エンジンを搭載し、スカリエッティが手掛けたゴージャスなアルミニウム製コーチワークを纏うこのツール・ド・フランスは、20世紀半ばのモータースポーツにおけるツール・ド・フォース(力作)でもある。この個体も例外ではない。

新車としてベネズエラのオーナーに納車されたこのクルマは、当時のレースに定期的に参戦し、近年ではコンクール・デレガンスやヒストリック・ラリーおよびレースの常連だった。

オリジナルのボディ、シャシー、ドライブトレインを備え、大量の書類や領収書も付属する。今回のオークションにおける予想落札価格は、575万〜650万ドル(約6.3億〜7.1億円)とされている。

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