練馬5のホンダSM600、未再生の初期型RX-7など国産旧車絶好調! BHオークション東京06.21レポート(2)

公開 : 2026.06.29 07:45

6月21日、日本で唯一コレクターズカーのオークションを精力的に開催する『BHオークション』が、今年2回目となるリアルオークションをお台場のシティサーキット東京ベイで行いました。上野和秀のレポートです。

エンスージァストには見逃せない役者

輸入車だけではなく、国産旧車も魅力的な顔ぶれが揃った。定番のハコスカはなかったが、エンスージァストには見逃せない役者が並んだ。

中でも主役といえる存在が『練馬5』のシングルナンバーを維持するホンダSM600だ。ワンオーナー、未再生でオリジナルの姿を保つ歴史的にも貴重な1台だ。実走行2万km台で、オリジナルのタイヤ、ホイールを始め純正ハードトップも付属する。2度と得難いS600だけに入札はヒートアップし、最終的にS600の相場を大きく超える832万5000円で決着がついた。

マツダ・コスモスポーツ、初期型RX-7など、国産旧車も魅力的な顔ぶれ。
マツダ・コスモスポーツ、初期型RX-7など、国産旧車も魅力的な顔ぶれ。    上野和秀

もう1台注目を集めたのが、イメージカラーのマッハグリーンを纏う1979年マツダ・サバンナRX-7SE(SA22C)の初期型だった。フルレストアされたように見えるが、実は未再生の極上車だったのである。

オリジナルにこだわるオーナーにより室内保管で維持され、塗装はもちろん内装やゴム類もラインオフした状態を保っている。走行も4万9000kmと進んでいなこともあり、721万5000円まで値を上げた。

これまでオークションに姿を見せなかった1981年日産ブルーバードSSSターボSは244万2000円、レストア済みの1975年トヨタ・コロナ・マークII 2000GSSが610万5000円で落札されたが、トヨタ2000GTとマツダ・コスモスポーツは流札してしまった。

ホンダS2000は2台出品。そのうちの1台は初代オーナーが納車直後に亡くなり、家族がガレージに保管。その後、譲り受けた現オーナーが引き継ぎ整備したもの。現在オドメーターは1092lmを示し、フルオリジナルの状態にあるだけに1021万2000円で落札された。もう1台の走行9000kmのS2000は、843万6000円で終えている。

チャリティオークションは大盛況

今回のオークションのもうひとつのハイライトといえるのが、三浦商事の厚意により提供されたスーパーカー関係のパーツによるチャリティオークション。

三浦氏がストックしていた貴重なパーツを、次代を担う子供たちの支援に役立てたいと出品することになった。売り上げから手数料を引いた全額が『社会福祉法人読売光と愛の事業団段寄付され、子供育成支援と被災者支援に役立てられる予定だ。

チャリティオークションは、貴重なパーツが多かったことから高額落札が続出した。
チャリティオークションは、貴重なパーツが多かったことから高額落札が続出した。    上野和秀

チャリティオークションのハイライトは、フェラーリF50関連パーツが人気を集め高額で落札されたことだ。

ステアリングホイールは188万7000円、三浦氏が最高のサウンドを求めてワンオフで製作したエキゾーストシステムが166万5000円で落札された。このほかフェラーリ288GTOステアリングホイールは44万4000円、未使用のフェラーリF355用純正カーカバーセットが36万6300円と、貴重なアイテムが多かったことから高額落札が続出した。

一方で用途が限られるパーツや競合がなかったアイテムは安価で落札され、オークションならではの妙味も味わえた。チャリティオークションの落札結果は以下のとおりだ。

フェラーリ・テスタロッサ・ハブナット 5万5500円
フェラーリ・テスタロッサ・ステアリングホイール 18万8700円
フェラーリ365GTキャレロ3 3/4テールライトセット 1万1100円
ケーニッヒ・コンペティション・エヴォFレンズセット 6万6600円
ファンネル12ピース 6万6600円
フェラーリ288GTOドライビングランプ 11万1000円
フェラーリ・パーツセット 3万3300円
フェラーリ360スペースセイバースペアホイール 2万2200円
フェラーリ360モデナ・カーカバーセット 9万9900円
ランボルギーニディアブロVTスピードメーター 5万5500円
フェラーリF40ヘッドライト昇降モーターRH 8万8800円
フェラーリ456用ニーズ・ホイール 11万1000円
フェラーリ365GT4/BBスピードメーター 16万6500円
MVアグスタRG3 ECU CRCスプロケット 1万1100円
*落札額は、落札手数料と手数料の消費税を含めた額で表示。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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