アルピナ・ロードスターV8とトミーカイラ高額落札! 注目のBMW M1プロカーは? 2026年初の『BHオークション』は大盛況

公開 : 2026.01.19 11:45

1月9~10日、『BHオークション at シティサーキット東京ベイ』が開催されました。2026年のキックオフオークションだけに、本邦初となる貴重なモデルが数多く用意されています。上野和秀のレポートです。

今回の主役『BMW M1プロカー』

1月9~10日、ビンゴ・スポーツによるコレクターズカー専門の『BHオークション at シティサーキット東京ベイ』が開催。2026年のキックオフオークションだけに、本邦初となる貴重なモデルが数多く用意された。

今回の主役といえるのが『BMW M1プロカー』だ。製作されたマシンは、全車がプロカーレースで使用されているが、今回出品された個体はレースサポートカーとして待機していた車両で、レース未使用というオリジナルの姿と内容を備える貴重な1台なのである。あわせてBMW M1のロードカーも用意された。

BHオークション at シティサーキット東京ベイに登場したBMW M1プロカー。
BHオークション at シティサーキット東京ベイに登場したBMW M1プロカー。    上野和秀

このほか全世界555台のみが作られた『アルピナ・ロードスターV8』や『アルファ・ロメオ8Cコンペティツィオーネ』、『フィアットアバルト1000SP』、『ポルシェ356Aスピードスター』、『ハコスカ』から『R35』までの歴代GT-Rと、幅広いファンに向けた様々なブランドの新旧車両34台が用意された。

最高落札額はトミーカイラR-Zが記録

今回のオークションでは出品された34台中19台が落札されるという、2026年の幕開けに相応しい好調な滑り出しとなった。希少なモデルは激しい入札が続き、高額で落札されたことに注目したい。

最高落札額を記録したのは『トミーカイラR-Z』で、9834万6000円(落札手数料、消費税を含む額。以下同様)まで値を上げた。ここに続いたのはほとんど市場に出てこないアルピナ・ロードスターV8で、7881万円という額は世界的に見ても新記録といえる。

アルピナ・ロードスターV8の7881万円は世界的に見ても新記録。
アルピナ・ロードスターV8の7881万円は世界的に見ても新記録。    上野和秀

ここに『フェラーリ365GT4/BB』が7770万円で続き、アルファ・ロメオ8Cコンペティツィオーネは4606万5000円、『ポルシェ911カレラRS N/GT(964)』が3718万5000円で落札され、今回のトップ5となった。

購入できるオーナーが限られてしまう

今回のオークションの看板車両だったBMW M1プロカーは流札に終わってしまった。純レーシングマシンで、ドライビングスキルとメンテナンス体制が必要なため、購入できるオーナーが限られてしまうことがある。また同時に出品されたBMW M1ロードカーは、人気が弱いためか流れてしまった。

同様にフィアット・アバルト1000SPも敬遠されてしまったようで流札に終わっている。こちらはナンバーを取得でき公道でも乗れるのだが、屋根がないことから入札を躊躇したと思われる。

看板車両だったBMW M1プロカーは流札に終わってしまった。
看板車両だったBMW M1プロカーは流札に終わってしまった。    上野和秀

このほかS20型エンジンを積むハコスカとケンメリのGT-R、Z432Rは良好なコンディションを保っていたのだが、購買層がイメージする価格から乖離していたようで流れてしまった。またコアなコレクターはすでに所有しており、これから手に入れたいと考えている層が薄くなってきたように思えることも流札の一因と考えられる。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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