データで見る2018年、世界の自動車市場 中国市場は減速 EVがほぼ倍増

公開 : 2019.03.16 10:15

世界の自動車市場における2018年の販売データをまとめてみました。中国市場が数十年ぶりに前年割れとなるなど、懸念材料も見られますが、国別ではプラス成長の市場や、EVが本格普及期に入った兆しが見えるなど明るい要素もあります。2019年はどのような年になるのでしょうか?

2018年は激動の1年

世界最大の新車市場である中国がほぼ30年ぶりに縮小するなど、昨年は自動車業界にとっては激動の1年となった。この中国発のショックはまだ世界を揺さぶり続けており、米国、ドイツと英国における販売減が追い打ちをかけている。

だが、一方では好調な市場も存在しており、インドがドイツの減少分を穴埋めするとともに、ブラジルは記録的な成長を遂げている。

世界中で新車販売の1/3を占めるSUVは依然として成長分野であり、4つの各セグメントも堅調な伸びを見せている。さらに、減速したとは言え、中国市場におけるラグジュアリカーと輸入車ブランドは好調を維持している。

規模は小さいものの、EV市場も成長を続けており、さらに、自動車市場におけるふたつのビッグネーム、ポルシェ911フォードマスタングは、それぞれスーパーカーとスポーツクーペ市場での存在感を高めている。

なお、こうしたデータはすべて、世界販売の85%を占める53の市場からもたらされた速報値をベースに、自動車業界でアナリスト業務を行っているJato Dynamicsがとりまとめたものだ。

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