1億円超え 幻のベントレー・ブリザードを復刻生産 英国の新興企業

公開 : 2019.06.11 12:06

エンジンの改良 ベントレーが協力

ブリザード・モーターカーズは2015年、レース用エンジンを製作していたチェスマン・モータースポーツのステファン・ピアソンと息子のクリストファー、そしてロールス・ロイスとベントレーの専門家であるジェレミー・パジェットによって設立された。

ロンドン・コンコース2019の会場には、その復刻生産されたブリザードが展示されていた。ハンドクラフトによるアルミニウム製のボディには、コーチ・スタイルのドアや、堂々としたクロームのラジエターグリル、取り外し可能なリア・フェンダーのスカートが備わる。

そのフロントに搭載されたエンジンは、ベントレー・コンチネンタルRタイプの4.5ℓ直列6気筒を4.9ℓにボアアップ。アルミニウム製シリンダーヘッドや鍛造ピストン、3基のキャブレターを装備した燃料供給システム、現代的な電子制御式点火装置によって、性能が向上している。

このエンジンが発生するパワーは、標準のベントレー製4速またはオプションのシンクロメッシュ付き5速ギアボックスを介して後輪に伝えられる。現代的な油圧クラッチを備えるため、1950年代当時より信頼性は高く、素早いシフトチェンジが可能だ。

ブリザード・モーターカーズによれば、このエンジンの開発にはベントレーのエクスペリメンタル・デパートメント(実験部門)が協力し、このプロジェクトのために数多くの技術的図面やリポートを提供してくれたという。

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