奥深きスロットカーの世界 大人の楽しみ 精巧な造形 決め手はコントローラー

公開 : 2019.07.21 18:50

実車同様 改造には3Dプリンター

裏を見れば、その違いは明らかであり、約1万8000回転まで回るノーマル車両の大きなモーターと、白い樹脂製ピニオンギアと剥き出しの配線、そしてピックアップブッシュはすぐに見慣れたものとなる。

対照的に、2台の改造されたミニクーパーにはコンパクトなイタリア製モーターが積まれ、それぞれ最大回転数2万2500rpm、230g/cmのトルクと、2万5000rpm、240g/cmというスペックを誇る。

ラスの「ピット」に仕舞い込まれている3台目のモーターも同じく2万2500rpmを許容するが、そのトルクは、ほとんど制御不能な430g/cmにも達するという。

彼の改造したマシンとノーマル車両のもうひとつの違いは、24枚のギアを持つデフのサイズにも及んでおり、さらに、コースの溝をトレースするピックアップガイドも長く、太いものとなっている。


これは、ノーマルのスケーレックストリックや、それらに合わせた樹脂製のコースとは違い、クラブが使うスロットカーと木製トラックでは磁力が働かない一方で、マシンの重量がわずか90gに留まっているためだ。

実車同様、マシンをコース上に留めておくには、タイヤが重要な役割を果たしており、エキスパートであれば、コーナーをドリフト状態で駆け抜けていくこともできる。

改造車両のシャシーは、非常に見事な仕上がりを見せ、各車両のシャシー中央には、複数の配線を持つモーターが取付けられているが、これは同じくクラブメンバーのアンジェロ・アマトの手によるものだ。

昼間コンピュータで設計を行うだけでは飽き足らず、夜になると3Dプリンターまで持ち出して、アンジェロは作業を行っている・・・