ロードテスト DS 3クロスバック ★★★★★★☆☆☆☆

公開 : 2019.07.21 09:50  更新 : 2021.03.05 21:42

意匠と技術 ★★★★★★★☆☆☆

膨らんだボディパネルやアグレッシブなライト形状で、一見するとかなり個性的なDS 3クロスバックだが、ボディサイズに関してはプレミアムBセグメントSUVの典型的なものだ。全長はおよそ4200mm、全高は1530mmほど、全幅は1800mm程度。DSブランドの中軸を担うことになるだろうこのニューモデルは、アウディQ2やミニ・クロスオーバーとほぼ同サイズで、BMW X2より小さい。

ブランドやデザインの面からすれば、これがPSAグループのクルマだというのは、誰もが確信できるところではないだろう。たしかに、高いベルトラインや大きく広がったグリルは、プラットフォームをシェアするものもあるプジョーシトロエンヴォグゾールなどのモデルとの効果的な差別化を実現している。そのプラットフォームであるCMPは、従来品に比べ軽量素材の利用比率を高め30kg軽量化しただけでなく、フルEV化にも対応するよう設計された。そのため、DS 3クロスバックにはEテンスと呼ばれるEV仕様が年内にも追加される予定。134psの電気モーターと50kWhのバッテリーパックを積み、航続距離は320kmほどとなる見込みだ。

現在、ガソリンエンジンはダウンサイジングターボの1.2ℓ3気筒のみで、100〜155psの3機種。ディーゼルは100psの1.5ℓ4気筒ブルーHDiのみで、これとガソリンのエントリーモデルは6速AT、ガソリンの上位2機種は8速ATを組み合わせる。

予想されたとおり、駆動方式は前輪駆動のみ。四輪独立懸架で、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアはマルチリンクを採用し、走りの洗練度向上を図っている。実際、オフロードへの準備はまったくなされていないが、PSAがこのクラスのほかのモデルには、ブレーキ操作やトルクベクタリングを用いて滑りやすい路面でのトラクションを最大化するトラクションコントロールを与えていることを考えると、これは驚きだ。また、ライバルの中には上級グレードにアダプティブダンパーを用意するモデルもあるが、このクルマはコイルスプリングとパッシブダンパーの組み合わせのみを設定する。

とはいえ、DSはこのクロスバックのプレミアムなポジショニングを正当化すべく、別の手を打っている。新たな安全装備のドライブアシストには、フルサイズの高級車にみられるような機能が盛り込まれているのだ。アダプティブクルーズコントロールとアクティブレーンキーピングは、手放し運転には対応していないものの、64〜177km/hで作動する。

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