試乗 メルセデス・ベンツBクラス新型 サイズ/パッケージ/日本価格を評価

公開 : 2019.07.29 20:10  更新 : 2019.07.29 20:23

「買い」か?

OP110.9万円 乗り出し約500万円

「ハロー、メルセデス」と何度語りかけたことか。適切な単語を使わなければ会話が迷走してしまうのはボイスコマンドと同じ。他メーカーも然りで、この辺りは人工知能化でもしないと厳しいのだろう。しかし、タッチパネル/タッチパッド/ステアスイッチと入力系統は多重。状況に応じて一番使いやすい入力方式を用いればいいだけのことだ。

前記した運転支援機能にしてもBクラス特有というわけではなく、最新メルセデス車に共通するものだが、全長4.4m級で4名乗車でも寛げる室内と使い勝手。角度によって凛々しくも可愛らしくも見える外観。そういった部分が「プレミアム」よりも強く感じさせてくれるのがBクラス。人間性で言えば「いいひと」的なモデルである。

価格をベーシックグレードで比較するとAクラスより50万円以上高いのだが、B180はAクラス/Aクラス・セダンのA180スタイル相当の装備を採用。装備揃えの価格差はAクラスの約15万円高、Aクラス・セダンと同等である。ちなみにC180対比なら100万円近く安価。とはいえ、乗り出し価格で約500万円のモデル。Bクラスが実践力に優れた良識派向けのクルマであっても、ブランドに対する信頼感も含めて「まずメルセデス・ベンツありき」でないと納得し難いのは否定できない。

がんがん主張したいユーザー向けには地味でもあろうし、ブランドに対する信頼を現実的な用途の中で深めていくにはいいクルマ。時間と距離でクルマのよさを図るドライバー向けであり、意外とツウ好みの一車とも言える。

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