英国バックヤードビルダー訪問記 テンペスト・オブ・イングランド編 前編

公開 : 2019.09.28 20:50

ますます希少に すべてに対応 

「それまでロビンを所有したこともなければ、運転したことすらありませんでしたが、バイクに乗っていたので、このクルマのトライクとしてのポテンシャルは理解していました」と、ジョーは言う。

「ばらばらに分解して、トライクに必要なパーツ以外は売り払いました。驚いたことにこうした不要なパーツが直ぐに売れたので、リライアントを手に入れ分解しては、パーツを売るということを続けていました」

メイソン(右)とエバンス
メイソン(右)とエバンス

その後リライアントは希少性を増していったが、それでもジョーは、たとえそれがトライクに替わる車両を求めるバイカーでも、スリーホイーラーのモディファイを行う若者でも、TV用の車両を探している番組製作会社でも、さらにはボンドカーからリライアントが生産を引き継いだボンド・バグのレストアを行うエンスージァストであっても、すべての要求に対応し続けている。

ガレージのなかに足を踏み入れると、その光景には圧倒された。想定されるあらゆる作業に必要な数千もの工具が、工具棚やキャビネットに溢れかえっており、彼がせっせと集めては整備したリライアントのアクスルやエンジン、その他の主要メカニカルコンポーネントが、整然と出荷を待っていた。

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