ロードテスト アウディA1 ★★★★★★★☆☆☆

2019.10.14

快適性/静粛性 ★★★★★☆☆☆☆☆

ローダウンしたスポーツサスペンションと大径ホイールの組み合わせは、比較的鋭いハンドリングとヴィジュアルのよさをもたらすが、その代償も伴う。乗り心地が、ひどく洗練性に欠けるのだ。出来のいいエクステリアやデジタルディスプレイを目にして抱いた期待は、見事に裏切られる。

開放感のあるキャビンはそれだけでも十分に心地よいが、さらに豪華なフロントシートに座ると良好な前方視界が広がる。しかし、乗り心地にはしなやかさが欠けている。市街地だろうが郊外だろうが、日常の足として、さまざまな用途で乗るにはつらいほどだ。

スポーツサスペンションと大径ホイールは、プレミアムコンパクトとは思えない劣悪な乗り心地を生む。
スポーツサスペンションと大径ホイールは、プレミアムコンパクトとは思えない劣悪な乗り心地を生む。    MAX EDLESTON

これが、トーションビーム式リアサスを採用したMQB−A0の限界だとするのは違うだろう。もっとソフトなサスペンションを備えるポロは、ひとクラス上のクルマに近いほど改善された乗り心地を見せたからだ。

いっぽうこのA1は、高速道路のスピード域でで、路面にしっかり追従するには激しすぎる。オーバーサイズのアルミホイールもあって、巡航速度でのノイズは、先ごろテストした日産マイクラNスポーツを上回る。

ときとして、このアウディが巡航時に味わわせてくれる一体感や円熟味に感服させられるが、それにはガラスのようにスムースな路面が必要だ。そんな場所、少なくとも英国ではまずお目にかかれない。

もしもこの乗り心地に我慢できるなら、室内照明の効いた夜間の室内は実にリラックスできる。また、このクラスでは滅多に見られないタフさも、インテリアに感じられる。

 
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