ロードテスト アウディA1 ★★★★★★★☆☆☆

2019.10.14

内装 ★★★★★★★☆☆☆

アウディは、ポロやイビザなどの兄弟分との差別化を明確にするため、より凝ったマテリアルやスイッチ類をキャビンに用いたが、完全にその関係性を覆い隠せてはいない。

たしかに、一見すると華やかさが感じられるのだが、細かく確かめていくと、安っぽく薄っぺらな感触のプラスティックや、フォルクスワーゲングループのDNAが見つけられる。

プラットフォームを共用する兄弟分との差別化は、価格の割には不十分な印象だ。
プラットフォームを共用する兄弟分との差別化は、価格の割には不十分な印象だ。    MAX EDLESTON

もちろん、プラットフォームを共用する以上、要素が似通うのは避けられない。とはいえ、最上級グレードとなるSライン・スタイルエディションは、下位グレードより上級感は際立っている。カッパーカラーのトリムや色調整できるLEDアンビエントライト、革張りのスポーツシートなどがフル装備されている。

アウディらしいシャープな見栄えのインフォテインメントシステム、10.1インチMMIナビゲーションプラスはオプションだが、ダッシュボード中央の一等地に鎮座する。クリーンに一体化され、フレームは魅力的なグロスブラックのプラスティック。より大きなアウディの技術的な洗練性も、そこはかとなく感じさせる。

総じて、A1のインテリアはスマートな見た目なのだが、テスターの中には、兄弟モデルとの差別化が、それらより高額な価格設定を正当化できるまでには至っていないという意見もあった。同じエンジンで同程度の装備なら、イビザより5000ポンド(約68万円)も高いというのは、簡単には見過ごせない。

とはいえ、もっと大きな問題は、ミニと競合できるのかという点だ。英国で生産されるライバルは、インテリアに高級感があるだけでなく独創的で、しかも本体価格はかなり安い。もっとも、装備内容をテスト車と同程度にしようと思ったら、数十万円のオプション代が必要となるが、ミニ5ドアの上位グレードであるクーパースポーツやクーパーエクスクルーシブは、5000ポンドほど低いプライスタグを掲げている。

後席は、大人2人が比較的快適に過ごせるものの、640mmのレッグルームは、昨年計測したポロに比べて50mmほど少ない。また荷室容量は335Lで、ポロより20L小さいが、ミニ5ドアの278Lには少なからぬ差をつけている。

 
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