ロードテスト アウディA1 ★★★★★★★☆☆☆

2019.10.14

結論 ★★★★★★★☆☆☆

2010年、コンパクトカー市場に参入したA1は、このセグメントに質感やパワートレインの洗練性、全面的な商品力の新たなベンチマークとなった。

2代目ではその上に、上位モデルのデザインや、フルサイズのファミリーハッチバックより高い価格のコンパクトカーに期待される、一見して感嘆するようなインテリアを加えようと試みた。

ラグジュアリーなコンパクトカーでありながら、価格を正当化できる洗練性に欠けている。
ラグジュアリーなコンパクトカーでありながら、価格を正当化できる洗練性に欠けている。    MAX EDLESTON

ミニでは気まぐれすぎ、ポロでは真面目すぎると感じているなら、このA1に興味をそそられるはずだ。パワートレインは経済性と洗練性に優れ、レスポンスのいいシャシーは十分な安定性も秘めている。ただし、夢中にさせてくれることはないが。

そして、このクルマに望めないのは、このセグメントの高級モデルに期待するような乗り心地の快適さである。少なくとも、スポーツサスペンション装着車では無理な相談だろう。バネ下のせわしなさは、気楽に乗れるシティカーであると同時に長距離もカバーできるという、A1の信条を損なうものだ。

インテリアに散見された疑問を覚えるプラスティックや、TFSIエンジンのスムースな回転を台無しにするほどワイドレシオに過ぎるトランスミッションにも大きなフラストレーションを感じる。この小さなアウディが、クラストップの座に就くことはない。

担当テスターのアドバイス

リチャード・レーン

アウディ曰く、新型A1ではS1クワトロを用意するつもりはないとか。先代で用意された231psのS1は魅力的なクルマだったので、実に残念。先ごろ見つけた2018年式S1は、走行1.6万kmに満たないながら、2万ポンド(約270万円)以下だった。

サイモン・デイヴィス

空いた道を飛ばしているペースでも軽いステアリングは、どうにも好きになれない。しかもフィールが欠如しているので、高速コーナーでは自信が削がれる。せっかくシャシーの出来がいいだけに、残念でならない。

オプション追加のアドバイス

テクノロジーパッケージは、ナビゲーションやワイヤレス充電パッド、大画面ディスプレイなど、1650ポンド(約22万円)を支払う価値がある。995ポンド(約13万円)のコンフォート&サウンドパッケージは、寒い時にシートヒーターのありがたみを感じる。

改善してほしいポイント

・ステアリングフィールを高めてほしい。コンパクトカーは、ここまで無感覚でない方がいい。
・キャビンのルックスは、まだ手を入れる余地がある。そうすれば、この高い価格を今よりは正当化できる。
・些細なことだが、R8風のボンネットのスリットはなくてもいいのではないか。

 
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