ミニ・ロードスター・クーパーS

公開 : 2012.01.27 18:00  更新 : 2017.05.29 19:15

■どんなクルマ?

ミニ・クーペから屋根と取り去ったモデルがミニ・ロードスターだ。クーペ、ロードスター共に、2009年のフランクフルト・ショーでコンセプトカーとして発表された後、エンジニアの努力によって開発が進められたもので、ルーフは別として、その基本は同一だ。

クーペと同様に、ロードスターはハッチバックやカブリオレと同じエンジン・ラインアップが与えられている。クーパーの120bhp、クーパーSの181bhp、そしてクーパーS JCW(ジョン・クーパー・ワークス)の208bhpを発揮するターボ付き1.6リッター4気筒エンジンだ。また、141bhpの2.0リッター4気筒ディーゼルもクーパーSDのために用意されている。

■どんな感じ?

ロードスターに乗り込んで最初に気付くのが、ウインドスクリーンの傾斜が激しく、ヘッダーレールがほとんど頭のすぐそばにあるということだ。これは普通の身長のドライバーにとって、不安をいだかせる要素である。何よりも悪いことに、ロールオーバーした時の安全基準を満たすためであろうが、厚くなったウインドスクリーンのフレームが、視界を妨げることだ。

ダイレクトで適度な重さのステアリングは、コーナーへのターンインも素晴らしく、ボディコントロールを保ってくれる。コンソールにあるスポーツと書かれたボタンを押せば、ステアリングは即座によりシャープになる。同時にエンジンのスロットル・マッピングも変更され、よりスポーティなドライブが味わえる。

乗り心地は非常に固い。必要以上に固いように感じる。ミニの開発陣は、カブリオレよりも固いスプリングとダンパー、太いアンチロールバーをロードスターに与えた。ボディ・コントロールと言う点では、それは非常に良く効いている。しかし、その固さゆえ、コーナーの中央にバンプがあると、いとも簡単にマシンをコーナーラインからはじき飛ばしてしまうことがあった。

■「買い」か?

その素晴らしいパフォーマンスとファン・トゥ・ドライブの代償として、通常の使い勝手は制限されることを覚悟しなければならない。そんな観点からすれば、ミニ・ロードスターは、2台目のクルマとして最適ではないのだろうか。

(グレッグ・ケーブル)

ミニ・ロードスター・クーパーS

価格 20,900ポンド(2,508,000円)
最高速度 126km/h
0-100km/h加速 7.0秒
燃費 20.0km/l
Co2排出量 139g/km
乾燥重量 1185kg
エンジン 直列4気筒1598cc
最高出力 181bhp/5500rpm
最大トルク 24.5kg-m/1600rpm-5000rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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