フェラーリ 849テスタロッサ(1) SF90が跳躍進化 3モーターのV8ハイブリッド継承 512 Mの影響香る空力ボディ
公開 : 2026.02.04 18:05
SF90 ストラダーレの進化版といえる、849テスタロッサ 4.0L V8に3モーターのハイブリッドは1050psへ 0-100km/h加速は2.3秒以下 安定感と一体感へ惚れ惚れする操縦性 UK編集部が試乗
もくじ
ーいうなればSF90 ストラダーレの跳躍進化
ー4.0L V8ツインターボは50ps増し 総合1050psへ
ーフィオラノのタイムはSF90から1.5秒短縮
ーリトラクタブル・ライトを再現したフロント
ー物理スイッチが復活したステアリング
いうなればSF90 ストラダーレの跳躍進化
フェラーリ・ローマとアマルフィの関係に、SF90 ストラダーレと849テスタロッサの関係性は近い。既存モデルのフェイスリフトを実施しない同社だが、跳躍的進化を果たした、プラグイン・ハイブリッドのトップパフォーマンス・フェラーリだといっていい。
SF90が存在したことで、フロントエンジンの12チリンドリは性能を突き詰める必要がなかった。結果的に、上質なグランドツアラーとして、素晴らしい仕上がりになった。

他方、V8エンジンに3基の電気モーターで1000馬力を叶えたSF90は、ブランドの理想を満たすとまでは表現しがたかった。傑出の速さは叶えていたものの、深く陶酔する、ベンチマーク的な運転体験の魅力までは得ていなかったといえる。
ハイブリッド・スーパーカーをどこまで追求できるのか、というショーケースに近かったように思う。だが、849テスタロッサではベクトルを修正。感服の域に達している。
4.0L V8ツインターボは50ps増し 総合1050psへ
SF90 ストラダーレから、ハードウエアは徹底的に見直された。アルミニウム製ボディシェルの中央、リアアクスルの前方へ乗る4.0L V8ツインターボエンジンは、50ps強化。新しいターボでブースト圧を0.5bar高め、単体で830psが引き出された。
排気系はニッケル合金のインコネル製。シリンダーヘッドは再設計され、インタークーラーは拡大された。耐熱シールドは、GT3マシン譲りだという。

ハイブリッド・システムは大枠では変わらず、220psをアシストし、システム総合での最高出力は1050ps。駆動用バッテリーは助手席の後方に積まれ、容量は7.45kWhある。電気だけで走行する場合、出力は163ps。最長25km先を目指せるという。
駆動用モーターは、フロントへ2基。8速デュアルクラッチATとV8エンジンの間にも1基組まれ、シフトダウン時にはブリッピングさせ回転数を調整したり、エンジンブレーキの補強ができる。加速時にパワーが過剰な場合は、充電で回収することも可能だ。
フィオラノのタイムはSF90から1.5秒短縮
いかにも複雑なシステムだが、スタビリティ/トラクション・コントロール、モーター、バイワイヤ・ブレーキなどは、統合して新開発のソフトが制御する。ブレーキは前が410mm、後ろが372mmのディスク。パッドやキャリパーと併せて、これも新しい。
サスペンションは、マグネライド・アダプティブダンパーが標準。オプションで、マルチマティックダンパーも選べる。スプリングは、SF90比で35%も軽い。

タイヤは、ピレリかブリヂストン、ミシュランの3銘柄から選択可能。サイズは、前が265/35 R20、後ろは325/30 R20を履く。グリップ力は3%向上し、フェラーリのフィオラノ・サーキットのラップタイムは、SF90から1.5秒縮めたという。
同社の主任技術者、ラファエレ・ディ・シモーネ氏は次のように説明する。「技術的に849テスタロッサは複雑ですが、運転に複雑さはありません」







































































































































