シトロエンeスペースツアラーとは

仏シトロエンは、商用バンがベースのEVモデル「eスペースツアラー」をヨーロッパ市場に投入する。

最大9人乗車可能なeスペースツアラーは、標準モデルのディーゼル・エンジンに代わり、電気モーター（136ps/26.5kg-m）と容量50kWhのバッテリーパックを搭載するMPVだ。

WLTPサイクルでの航続距離は230km、最高速度は129km/hを達成する。

また、3つのドライビングモードが用意され、パワーレベルを増減し、航続距離を調節することが可能となっている。

エコモードでは、出力を81psまで落とし、エアコンの消費電力が減少。

ノーマルモードの出力は109ps、パワーモードでは最大136psまで発揮する。

2020年末に納車開始

シトロエンは、フロア下にバッテリーパックを格納することで、全長4.95mという内燃エンジン仕様のインテリア・スペースへの影響を、最小限にとどめた。

バッテリーは、8年間/16万kmにわたって保障され、バッテリー容量の70％を維持することも保証対象となっている。

eスペースツアラーには、タイプ2家庭用充電器が標準装備され、オプションで7.4kWウォールボックスが提供される。

また、最大100kWの急速充電が可能で、バッテリーを30分で空から80％まで充電が可能となっている。

さらに、アプリを介して充電状況をモニターすることが可能で、空調の事前調整などの機能も追加されている。

eスペースツアラーの価格は、まだ明らかにされていないが、4万ポンド（539万円）から提供されている、ディーゼル仕様のトップスペックと、同等レベルになると予想されている。

英国では、2020年末から納車が開始される見込みだ。

画像　シトロエンeスペースツアラー、トヨタ・シエナ・ハイブリッド、プジョーeトラベラー【ライバル比較】　全29枚