【まもなく】ルノー、新型電動SUVコンセプト発表予定 最新プラットフォーム採用 新デザインの方向しめす

公開 : 2020.10.13 09:50

ルノーは、来週にも新型電動SUVのコンセプトモデルを発表することを明らかにしました。新しいCMF-EVプラットフォームを採用し、ラインナップの電動化を加速させます。今後のデザインの方向性も示されるでしょう。

デザインはモルフォズ・コンセプトを踏襲か

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ルノーは来週、新しい電動SUVのコンセプトモデルを発表する予定であることが明らかになった。電動化を急ぐ同社は、欧州で最も手頃な価格のEVとされるダチア・スプリングとともに、このコンセプトをお披露目する。

公式な詳細情報はまだほとんど発表されていないが、今年初めに発表された大胆なスタイリングのモルフォズ・コンセプトに大きく影響を受けていると思われる。

モルフォズ・コンセプト
モルフォズ・コンセプト    ルノー

モルフォズの特徴は走行シーンにあわせてボディサイズを伸縮できる点で、シティモードでは全長4400mm、トラベルモードでは全長4800mmへ変化させることが可能だ。

このような奇抜な技術は今後数年で実現する可能性は低いものの、モルフォズはルノー・日産三菱アライアンスの新しいCMF-EVプラットフォームの柔軟性をアピールするために開発されており、来週発表のコンセプトモデルも同じプラットフォームを採用することになっている。

コンセプトモデルはルノー・カジャーと同サイズとされており、キアのe-ニロなど主流のEVと競合することになるだろう。モルフォズのデザイン要素を取り入れつつ、ルノーの新しいスタイリングの方向性を示すことになる。

フロントとリアのスリムなLEDライト、ホイールアーチ、シャープなリアオーバーハングなどが特徴的だが、市販モデルではトーンダウンされ、コンセプトスタイルの大型ホイールも小型化されるはずだ。

ルノーのEVラインナップの中で、ゾエやトゥインゴZEの上に位置する「B+およびC+セグメント」のモデル群には、スケートボードスタイルのCMF-EVプラットフォームが採用されることになる。

ルノーによると、バッテリーを「合理化」することで重心を低くし、車内空間を広く確保できるようになったという。

パワートレインの詳細は未確認だが、モルフォズには40kWhのバッテリーが搭載され、航続距離は400kmとされていた。さらに50kWhを追加するスペースがあり、航続距離は700kmに延長できる。

ルノーのコンセプトモデルと同時に発表予定のダチア・スプリングは、来年の発売に向けて、ほぼ市販モデルに近い形ですでに公開されている。中国市場で展開する電気クロスオーバー、ルノーK-ZEをベースにしており、航続距離は200km以上で、個人ユーザーとカーシェアリングに焦点を当てて開発されている。

同社は、欧州で最も手頃な価格のEVになるとしているが、英国での販売計画はない。

来週の発表会では、2018年にロシアでデビューしたクーペスタイルSUV、ルノー・アルカナの欧州仕様車についても詳細を説明する予定だ。

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