【モンスターSUV】アウディRS Q8日本導入 RS 6アバント、RS 7スポーツバックも 600psの高性能シリーズ

公開 : 2020.11.30 19:05  更新 : 2021.10.11 09:38

アウディが、「RS Q8」の発表会を富士スピードウェイで開催。RS 6アバント、RS 7スポーツバックも導入されます。3モデルのエンジンは共通で、600psを発揮するモンスターとなっています。

「こらからもエキサイティングなモデルを」

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

アウディのパフォーマンスモデルの頂点に位置するのがRSラインである。

ステーションワゴンのRS 6アバントと、4ドアクーペのRS 7スポーツバック、SUVの旗艦であるRS Q8の3モデルが、スーパーGTが行われている富士スピードウェイで発表された。

アウディRS Q8とフィリップ・ノアック日本法人社長
アウディRS Q8とフィリップ・ノアック日本法人社長    上野和秀

これまでRSラインはコンパクト寄りのモデルが多かったが、今回の追加によりミディアムとラージに拡大されたことになる。

アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック社長は「今年はクワトロの40周年、RSモデルが誕生してから25年目という記念すべき年です。ここの3モデルを発表できてうれしく思います。これからもエキサイティングなモデルを日本に導入したい」と語った。

また会場にはスーパーGTをR8 LMSで闘い、先の鈴鹿戦で優勝を勝ち取ったアウディ・チーム・ヒトツヤマの一ツ山代表と川端 伸太朗、近藤 翼選手も来場。

前戦での優勝を祝福すると共に、決勝での活躍を期待してフォト・セッションが行われた。

なお発表会に展示されたRS 7スポーツバックとRS Q8は、この日のために急遽空輸された欧州仕様のため、来年導入される日本仕様と一部異なる部分がある。

最大トルクは81.6kg-m

今回登場したRS Q8、RS 6アバント、RS 7スポーツバックは、ボディタイプこそ違うが搭載されるエンジンは共通化されている。

すでにS8で採用されているV8 DOHC4バルブ・インタークーラー付きツインターボ・ユニットをさらに突き詰め、最高出力600ps/最大トルク81.6kg-m を発揮する。

RS 7スポーツバック
RS 7スポーツバック    上野和秀

ただ単にパワーだけを追い求めるだけではなく、48Vマイルド・ハイブリッドとシリンダー・オンデマンドを採用し、環境性能にも配慮。

600psのパワーは電子制御8速ティプトロニック・オートマティック・トランスミッションを介して、アウディ伝統のクワトロ・システムにより路面に確実に伝えられる。

ワゴン・ボディ RS 6アバント

ステーションワゴンのA6アバントの高性能仕様として加わるのが、RS 6アバント。

実車は取材翌日から展示されるため撮影できなかったが、600psのエンジンに組み合わせられるフルタイム四輪駆動システムには、セルフ・ロッキング・ディファレンシャルとリア・スポーツ・ディファレンシャルを標準装備する。

RS 6アバント
RS 6アバント    上野和秀

外観ではグロスブラックの3Dハニカム構造のシングル・フレーム・グリルやクワトロであることを主張するブリスター・フェンダーをデザインに取り入れている。

フロントドア、ルーフ、テールゲート以外はRSモデル専用のデザインとされた。

内装ではバルコナ・レザーのSスポーツシートが特徴。大型のアルミニウム製シフトパドルとマルチ・ファンクション・ボタンが設置されたヒーター機能付き3スポーク・ステアリングホイールを採用する。

オーディオにはバング&オルフセン3Dサウンド・システムを標準装備。運転支援システムはアダプティブ・クルーズ・コントロールやアウディ・プレセンス・シティなどの先進システムを備える。

価格は1764万円で、2021年1月以降の発売を予定。ステアリングは右/左が用意される。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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