【年末年始にやりたい!】クルマの大掃除 プロに聞きながら洗車してみた 服装や順序、小キズを防ぐコツ

公開 : 2020.12.28 09:45  更新 : 2021.10.13 12:18

年末年始の恒例行事の洗車。今年大活躍の結果、汚れマシマシになったAUTOCAR JAPAN編集部所有のメガーヌRSを使って洗車のイロハを学んでみました。

プロに聞く手洗い洗車のコツとは?

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)
cooperation:シュアラスター株式会社
株式会社東京プロパティサービス(カーウォッシュ大井)

クルマ好きにとって年末年始にクルマを洗車するというのは恒例行事。毎年ガソリンスタンドの洗車機に長蛇の列ができているシーンを目にする。

特に2020年は年末年始の移動自粛が叫ばれている中なので、この傾向はより顕著になるだろう。となると時間があるだけに、機械洗車ではなく自分の手で愛車を隅々までキレイにしてみたいと思う人もいるかもしれない。

ルノー・メガーヌRS
ルノーメガーヌRS

そこで今回は、さまざまな洗車用品をリリースしているカーワックス・メーカーの老舗「シュアラスター」にお話を伺い、AUTOCAR JAPAN編集部所有のルノー・メガーヌRSを使って洗車のイロハを学んでみた。

まずは洗車をする前の下準備として、洗車をしやすい服装になることが重要だ。この時期の洗車は寒さの影響も受けるため、上着を着用しての作業になると思うが、ジッパーやボタンなどが露出しているタイプだと不意にボディを傷つける可能性があるので、その部分がカバーされたものを着用したい。

また、時計やアクセサリー類も同じくボディに傷を付ける可能性があるので外しておこう。薄手のニトリル手袋などを装着すると寒さを抑えることができるだけでなく手荒れを抑制できる。そして足元が塗れてしまうと一気に身体が冷えてしまうので、水を通さない長靴などがあるとベストである。

洗車の基本は「力を入れない」

洗車をする人間の準備が整ったらいよいよクルマを洗車スペースに持ち込むのだが、洗車をするためのカーシャンプー作りも腕の見せ所。多くのカーシャンプーは原液を水で希釈するタイプであるが、このときに水を勢いよく注いで十分に泡立てることがポイントとなる。

このときカーシャンプーはボトルに記載されている適量を守ることが大切。シャンプーが多いと汚れが良く落ちそうな気がするかもしれないが、濃すぎるシャンプーは泡切れの悪さに繋がる。実はシャンプーが洗い流せていないとボディに悪影響を与えてしまうこともあるのだ。

ルノー・メガーヌRS(洗車は上から下へ)
ルノー・メガーヌRS(洗車は上から下へ)

シャンプーを上手く泡立てられたら早速洗車…と行きたいところだが、いきなりシャンプーをスポンジにつけてボディを洗うのはNG。

ボディの表面には細かなチリやホコリなどが蓄積しているため、いきなりシャンプーで洗ってしまうとキズの原因になってしまう。そうならないように、まずはたっぷりの水で表面のチリやホコリを洗い流すのが先だ。濃いボディカラーの車両では、日なただとこの時期でもボディ表面が熱くなっていることもあるので、その温度を下げるという意味もある。

その後、ボディは高いところから低いところに向かって洗車していく。このときのスポンジの動きはなるべく一方向に動かすようにして、「力を入れない」ことがポイント。頑固な汚れの部分はゴシゴシしたくなる気持ちも分かるが、優しく洗って落ちない汚れは別のケミカルを使って落とすべきものと割り切ることがボディにダメージを与えないコツとなる。

また、地面に近いボディ下部は泥汚れやブレーキダスト、路面からの油分などの汚れが付着している可能性が高いので、できれば洗車スポンジを分けてあげるとよりボディに優しい洗車ができる。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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