1万台の廃車から見つけた貴重なクラシックカー 39選(前編) 世界の愛好家も注目 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.02.15 11:05

米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、推定1万台を保管しているカリフォルニア州のヤードを探索し、クラシックなアメ車、日本車、欧州車を発掘しました。

米国有数の巨大ヤードを探索

米国カリフォルニア州フレズノにある『ターナーズ・オート・レッキング(Turner’s Auto Wrecking)』は、国内に残る数少ない大型ジャンクヤードの1つだ。

70エーカーの土地に推定1万台の車両が保管されており、クラシックカー愛好家なら誰もが楽しめるだろう。全米、さらには海外からも部品や車両を求めて愛好家たちが集まってくる。

カリフォルニア州のジャンクヤード『ターナーズ・オート・レッキング』で見つけた興味深い廃車をいくつか紹介したい。
カリフォルニア州のジャンクヤード『ターナーズ・オート・レッキング』で見つけた興味深い廃車をいくつか紹介したい。

中央を運河が流れる珍しいジャンクヤード

今回の記事では、主に部品取り用の車両が保管されているメインヤードをざっと見ていきたい。地図をご覧いただくとわかるように、ここは敷地の中央を運河が流れている珍しいジャンクヤードである。

ターナーズ・オート・レッキングは1960年に設立され、60年以上の事業活動の中で膨大な量のスペアパーツを収集してきた。エンジンやトランスミッションでいっぱいの納屋に加え、屋外にも数多くの宝物が保管されている。筆者が訪問したときは、グリル、エグゾーストマニホールド、ボンネット、ホイールハブ、ラジエーター、フロントガラス、リアアクスルなどが山積みになっていた。

カリフォルニアの気候で育っているように見える、ステアリングコラムの森。
カリフォルニアの気候で育っているように見える、ステアリングコラムの森。

特に奇妙な光景は、カリフォルニアの気候で育っているように見える、このステアリングコラムの森だ(写真)。ジャンクヤードのオーナーであるジェリー氏は90代半ばとご高齢だが、このすべての熟知していることは間違いない。

クライスラー・ニューヨーカー(1964年)

深刻な衝突事故に遭ったこのクライスラー・ニューヨーカーの4ドア・ハードトップは、ターナーズ・オート・レッキングで安息の地を見つけたようだ。ここでは、時間と部品購入者たちによってゆっくりと分解されていく。かつては誇り高かったこの美しいクルマも、今やV8エンジンとフロントエンドの大部分が取り外され、不確かな運命に直面している。フロントドアには「62」と書き込まれているが、実際には1964年式の個体であることから、少々ややこしい。

クライスラー・ニューヨーカー(1964年)
クライスラー・ニューヨーカー(1964年)

フォード・サンダーバード(1960年)

この1960年式のフォード・サンダーバードは、今にも飛び立ちそうな様子だが、実際には空を飛べる時代はとっくに過ぎている。「スクエアバード」の愛称で親しまれる2代目サンダーバード(1958-1960年)は先代より大幅に大型化し、後部座席を備えている。

その結果、人気は急上昇し、約20万台が売れた。そのほぼ半数を占めたのが1960年モデルだ。

フォード・サンダーバード(1960年)
フォード・サンダーバード(1960年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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